1章の放送ではアフリカのサンの女性たちが、掘った芋をすぐにみんなで分けて食べ始めるシーンが印象に残っていたのですが、案内してもらっていたリー博士によると「かれらの社会でもっとも嫌われるのは、ケチと自慢です。生き残るためには分かち合うことがとても重要だったのだと思います。最悪なのは身勝手に村の正確の歩調を乱す人です」というのにはうなりました(p.34)。
リー博士の言葉として「人間の乳児の最初の行動のひとつはモノを拾って口の中に入れることです。次の行動は拾ったものをほかの人にあげることです」というのもハッとさせられました(p.42)。乳幼児をお母さんやおばあちゃんがあやしていて、何かをあげると、それを赤ん坊がかえすみたいなことを延々とやっているを見たことがあると思うんですが、あれって、人間にとって本質的な行動だったのか…みたいな。
チンパンジーの実験は相当興味深いものでしたが(ネタバレするので書きません)、京大霊長類研究所の山本真也教授の「もし、お皿に苺が山盛りになっていたとしましょう。2歳の子どもの口にお母さんが苺を入れる。喜んで子どもは食べます。すると、必ず子どもは苺を持って『お母さんにもあげる』ってやりますよ。これは人間の本質です」という言葉も深い。「志を持って他者に手を差し伸べ、その人を幸せに導く。すごい強い動機付けを人間は持っていて、それが人間の人間らしいところだと思います」というのが山本博士のキメの言葉。
こうした協力関係が生まれたのは、人間が脳を大きくしたため難産になったたからだと説明される1章だけでもぜひ!