登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
地球市民となるための必携書,
By global-citizen (ガイア) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヒューマン・エコロジー入門―持続可能な発展へのニュー・パラダイム (単行本)
ヒューマン・エコロジーは新しい学問だが、生態系と人間社会の相互作用関係を対象とし、環境と人間の共生を目指すためには欠かせない分野となりつつある。本書は「持続可能な発展」をビジョンに、環境問題が発生する理由とその対処法をシステム論をベースに明快に示してくれている。環境問題のメカニズムを理解するためだけでなく、解決に実際に取り組む上で非常に役立つ価値ある本だ。ただ教科書として書かれているので、軽く読み流すというわけにはいかない点だけが惜しい。 それでも、従来の環境関連の書籍の多くが、生態学的・社会学的知見やそれらの問題をいわば個々に紹介・解説しただけの一貫性に欠けた教養本の域を出ないのに対し、本書は人間社会と自然環境との相互依存関係を包括的(ホリスティック)に、複雑適応系のパラダイムを用いて見事に整理して論じている。 しかも、複雑適応系のシステム論を、生態学的側面と社会学的側面の両面から、とても身近で分かりやすい例えや実例をふんだんに使って解説してくれていて、実に理解しやすい。複雑な環境問題の一面を捉えてでしか議論できない・していない現代社会下において、この本で示された新しいパラダイムやそれが果たすべき役割は、日増しに大きくなっていると思う。 本書では、複雑適応系の視点を踏まえてコミュニテイを核にした問題解決の取り組みやその効果を挙げた事例も多数紹介されており、持続可能な発展を実現する上で興味深い新しい観点や知識を与えてくれる。別の見方をすれば、具体例に溢れたシステム論の入門書としても十分活用できるのではないだろうか。 さらに、教師や学生にとって有難いことに用語解説がとても充実している。そのおかげで、一般の読者でも学習できるし、専門が自然科学分野であれ社会科学分野であれ、各分野の専門用語をいちいち別の本で調べる必要がない。 とにかく、とても優れた本だと思う。複雑系人間生態学の入門書として、ぜひ一読をお勧めしたい。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|