精神世界系の本や聖者の本を様々読んでみたことがありますが、ここまで丁寧に『悟りとは!?』ということについて説明された本はなく、しかも『悟りの意識に至るには!?』という細かいガイドまでなされた本はないと思いました。驚きました。
心の中に踏み込み、愛とは何だろう?意識の進化した状態とはどういう状態を言うのだろう?といったことを説明した本はあっても、そうなるには、という方法を具体的に、実践できる形にして説明してある本には出会ったことがないからです。
日常の中のあらゆる場面を想定して書かれてありますので、読み進める中で「なるほど!」と府に落ちる個所がとても多く、おしつけがましくどこか実際とかけ離れたことを読者にすすめている訳ではないからだと思います。
そうして「なるほど!」と思いながら読み進めていくと、自然な形で悟りという意識はどういうものか?というレベルまで意識を引き上げられていました。今まで読んできたどの本も、それは素晴らしい世界なのでしょうけど自分の住んでいる世界とはかけ離れすぎていて、油と水が混ざりあわないように、本と自分とが分離したままでした。
ですが、この著者の相川圭子さんの丁寧でやわらかな語り口で書かれたこの本は、どんどんと自分の中にしみ込んでいきました。
後で考えればそれもそのはず、著者でありヒマラヤの聖者さんでもある相川さんは悟りの極致まで体験されている上に、それを読者にわかりやすく説明できる、私たちと同じ日本人だからなのですね。訳者のニュアンスがはいった訳書ではなく、聖者さんである相川さん自らの言葉で書かれた生きた本、というのは聖者本の中では今まであり得なかったことだと思います。
相川さんは他にも本を出されているようなので、早速読んでみようと思います。
聖者や悟り、瞑想に興味のある人も、そうでない人でも、同じ人間なら誰にもピン!と伝わる本だと思います。
悟り云々を除いても、そこにはこの世の中を楽に幸せに生きる知恵とシンプルで新しい視点が満載の素晴らしい本です。
悟りって何だろう?と興味を持っていたわたしでしたが、実はまず日常の足元を固めることこそ大切で、そこから本当の幸せに繋がり、それが広がって悟りの道へと順に進んでいくのだなぁと思いました。
水のようにからだに染みてくるような感覚を、みなさんもこの本を手に取って感じてみてください。