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ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA)
 
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ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

栗本 薫
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 609 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

百巻達成一周年記念限定パンドラ・ボックスに収録された表題作、限定アニメDVDに収録された「前夜」、それぞれ『ハンドブック1・2・3』掲載の「悪魔大祭」「クリスタル・パレス殺人事件」「アレナ通り十番地の精霊」、そして、グイン・サーガ執筆の重要な契機となった「氷惑星の戦士」。作品集未収録作品全六篇を集成し、同シリーズの多様さを一望する、これが、オリジナル・グイン・サーガ最後の巻です。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

栗本 薫
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 303ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/2/5)
  • ISBN-10: 4150310211
  • ISBN-13: 978-4150310219
  • 発売日: 2011/2/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最後の一冊, 2011/2/4
By 
樽井 (兵庫) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
 グイン・サーガ最新刊です。
 といっても、皆様ご存知のとおり栗本薫女史は既に鬼籍に入られておりまして、このグイン・サーガ最新刊は、彼女が生前に各所で発表したものの一つにまとめられていなかったグイン・サーガ関係の短編を集めたものになります。巻末に「氷惑星の戦士」という別枠の短編SFが一つ入っておりますが、それ以外は全てグイン・サーガの外伝です。
 グイン・サーガ本編の前章を描いた「前夜」、グイン・サーガハンドブックに特典としてついていた短編「悪魔大祭」「クリスタル・パレス殺人事件 -ナリスの事件簿-」「アレナ通り十番地の精霊」、そして表題作であり最大の問題作品である「ヒプノスの回廊」が収録されています。
 それぞれに随分とタッチが随分とちがうところが、時代と、栗本薫女史の多面性を再確認させてくれます。
 で、問題の「ヒプノスの回廊」なんですが、これについてはものすごく賛否両論が別れると思います。今回の文庫化の前に、ちょっとしたご縁でこの作品を先に読ませていただける機会が昨年にあり、内容を知ってはいたのですが、その時に思ったのは、この話は逆説的な話になりますが、グインファンであればあるほど読まない方がよいのではないかなぁという事でした。それくらい問題作だと感じました(その「問題」の質は、一部のファンが勘違いしそうなBL系の事ではありません。それはそれでもう別のサーガでまだまだ続きがあるそうです)。
 端的にいうと、グイン・サーガの作品世界の中でも最大の謎といっていい、「暁の女神、アウラ・カーの正体」と「グイン本人の正体」がこの話では一応明かされ、グインとアウラの邂逅が描かれるのですが、そのアウラ・カーの存在の正体とグインの正体というのがどちらもなんというかあまり喜ばしいものではないのです。勿論、これは個人の感性の問題ですから、これこそが求めていた解答だという方も中にはおられるかも知れません。しかし、一般的なファンタジーファンや、グイン・ファンにとっては、「こんなのはアウラではない。暁の女神ってこういうものなの??」「グインって結局そういうものなの?」とかなり不満が出るのではないかと思うのです。
 勿論、僕はグイン・サーガのファンなので、栗本薫先生が、かくあれかしとこの世界を作るのであれば、それはそれで仕方がないとは思います。それを否定はしませんが、これはちょっとあんまり好みの結末ではないなと思います。
 おそらく、栗本先生ご本人もそのあたりの事を予想されて、あくまでこれは夢なのか現実なのか、妄想なのか、分からないという形のオチを残されてはいます。なので、この作品世界内の本当の解答はまた違うものだということもありえます。ただ、あまりにインパクトが大きいし、想像しているものとのギャップが激しいので、この表題作の「ヒプノスの回廊」に関しては、謎は謎で残したい方は封印しておいた方がいいのではないかとさえ思います。
 とはいうものの、これで栗本薫先生のグイン・サーガ関係の本はもう出ないのかと思うと感慨深いものがありますので、他の収録作品もありますので購入は是非ともお勧め致します。数十年の間楽しませて続けてくれたグイン・サーガのご本人の最後の一冊ですので、是非とも一つの日本のヒロイックファンタジーの歴史の代表作の最終刊としてお求めいただければと思います。
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 グインの出自を明らかにした最後の外伝, 2011/2/7
By 
cbjim (愛知県春日井市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
グインワールドの謎の一端を明かしていたタイトル話がようやく書籍として読めるようになりました。

豪華本の3冊目が発売されたときには、どうしてこれらの話が収録されないのか疑問に思っていましたが、要は豪華本を出版する時期を誤ったということでしょう。
なんとも中途半端なことになったわけですが、その事とこの書籍への評価には一切関係はありません。

暁の女神アウラとはどのような存在であったのか。
グインの故郷であるランドックとは、どのような国であったのか。
なぜグインはランドックの廃帝であったのか。
グインの強さはどこからくるものだったのか。

タイトル話からは、それらに対する解答が、ほぼ得られる気がします。
そこから受ける印象として、ランドックでのグインは決して幸せな存在ではなかったようだと感じています。
そして、ルードの森へ現れて以降のグインこそが、私たちの知る、生きたグインだったのでしょう。

これらの事と、ところどころ明かされている創作ノートの内容などから、物語の収束先は、なんとか想像できそうです。
著者による結末は決して読むことは出来ませんが、読者の一人ひとりは、それぞれの結末を空想することができるのではないでしょうか。

他の作品についても、グイン世界の片隅で繰り広げられた物語として、本編への関わりを想像しながら楽しむことができました。
唯一残念な部分は、悪魔大祭に本来付いていた木原敏江さんの妖艶なイラストが削除されていることでしょうか。
そこまで補えていれば完璧だったと思います。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 グイン・サーガの世界, 2011/2/14
By 
ミーミルの泉 (北海道) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
『ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉』です。グイン・サーガ外伝最終巻です。表紙はネコミミ少女。
雑誌などあちこちに掲載された短編をまとめた一冊です。

『前夜』最も新しい2009年の作品。リンダとレムスと母のホームドラマで、物語としては特に面白いものではないのですが、黒竜戦役の前夜を描いたということで、まだ幼い双子の姿が遠く懐かしく感慨深く感じるものです。
『悪魔大祭』グインの時代からずっと未来を擬古調文体で描いた頽廃もの。まえがきにクラーク・アシュトン・スミスを意識したと言及がある通り、まんまスミスの世界です。そういえばかつての他の短編にもスミス的な作品がありましたし、影響は大きかったのだと忍ばれます。
『クリスタル・パレス殺人事件―ナリスの事件簿』ナリスの推理物。ですが、事件自体は特にこれといったものではなく、ナリスとヴァレリウスの馴れ初めエピ、としての意義のある作品です。
『アレナ通り十番地の精霊』ゴダロ一家を描いたファンタジー。ゴダロ一家なんて、グインサーガシリーズの中では脇役の脇役といったところですが、そんなありふれた普通の一家ですら懐かしく愛おしく思い出されるのがグイン・サーガならでは。
物語としては『クリスマス・キャロル』を髣髴とさせる雰囲気で、心が温かくなる読後感の良作です。
『ヒプノスの回廊』本書の最も見所である表題作。主役グインが登場。グインのランドック過去設定をかなり大胆にバラしつつ、でもバラしたからこそ更に読者の興味と謎は深まります。
『氷惑星の戦士』最も古い1979年作品。グインとは直接つながりは無いSFファンタジー短編ですが、グインが書かれる元となった作品ということで、随所に後のグインのパイロット版として役割を果たしたであろうと思われる表現があるのを探してみるのも楽しみ。
物語自体は短編の中に北欧神話をベースにした設定がよく練り込まれ、展開も二転三転するダイナミックなもので読み応え抜群。ただし巻末解説にあるように、ヒロイックファンタジーのヒロイック部分についてはこれでは弱かったです。

総論としては、1979〜2009まで30年の間隔があるのですが、これでしっかり一冊の短編集としてまとまりました。
リンダ、レムス、ナリス、ヴァレリウス、ゴダロ一家、グイン、あとちょっとマリウスと、結果的にバランス良くキャラを網羅していますし、その他二作は外側からグイン世界を俯瞰する役割を果たしています。
栗本薫オリジナルグインの掉尾を飾るに相応しい盛りだくさんな内容。評価★5。
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