まず発想が秀逸。素晴らしい。でも、物語はゲームとのリンクという要素を深追いし過ぎて、本当なら「また暖かい家族向けの日本映画の名作が出来たなあ。」と思わせられるほどの出来にまでいけたはずなのに、惜しいことをしました。
ラストシーンも、その前の展開に無理があり過ぎて、付け足さなくては収まらなかったのかもしれないけれど、・・・無い方がいいように思います。
でも、それでも、この映画は悪くない。優れた着眼。優れた展開。後は後半、臭くなっても、ありがちなストーリーになっても、自信を持って正攻法で、正面から二人の対面と別れを描いていっていたら、星は5つ付けられたかもしれない。それが惜しい。
でもね、でも、そんなにアラを述べても、これは見てよかったかな。温かい映画です。大人も子供もみんな、人は結びつきたがっている。あったかいつながりを求めている。ただみんなちょっとずつ疲れていて、ちょっとずつ臆病になっているけど、みんな実は優しくて切ないんだ。
そんなメッセージは、ちゃんと響いてくる映画です。
だからこそ、非現実をあんまり持ち込まないで欲しかったし、ラストも、無くてよかった。次のドラマは見る者の手にゆだねて欲しかったと思うんですけれどね。
星四つは甘いかなと思って三つ。でも、惜しいと思う点はあっても、駄作だとは思えません。
また、中村雅俊はこの映画で、役者として、とても誠実な、いい仕事をしています。作り手のまごころを呼び起こす何か温かいものが、この物語には漂っているのかもしれません。
頑張れ、学校に行けない、心優しい子供たち。
そんな思いは、伝わってくるんです。