この本の主張は単純明快で、分権化により組織が潰れにくくなったり
一種の価値観を共有する人々が常に存在するようになるということ。
ここでの分権化とは頭、すなわち絶対的なリーダーを作らないことです。
そして企業においては集権と分権のバランスを取りなさいと言っています。
問題点としては、おそらく意図してのことだと思われますが、
なすべき議論を完全に無視してしまっているということであろう。
何をもって勝ち(成功)とするか。
組織の存続か、利益の増大か、ここで言うイデオロギーの浸透か。
どうやって分権化させたらいいのか。
そもそも本当に企業にとっては分権化が利益を上げる要因になっているのか。etc
おそらく、あまりに複雑すぎて場合分けも出来ないし、情報の整理が行えないということなんでしょう。
営利組織や非営利組織、あるいは同じ価値観を持つ集団というように、組織には様々な形態がありますが、
その存在目的を「イデオロギー」の一言で捉えているから起こる問題ではないでしょうか。
とは言え視点は非常に面白く、今までの経営の観点では
曖昧にしか捉えられていなかったものを浮き彫りにしています。
読んでみる価値はあるでしょう。