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ヒトの見方 (ちくま文庫)
 
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ヒトの見方 (ちくま文庫) [文庫]

養老 孟司
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

解剖学者である著者の仕事はモノを見ること。じっと見ては考える。ヒトの顔はどうして皆違うのか?ヒトにはなぜヒゲがないのか?対象ばかりでなく、対象を見ているヒトも視野に入れて考える。そうすると、還元主義に陥った今日の自然科学の不都合がわかるものだ。簡潔にして明析な文体で認知科学・進化論などを語った科学エッセイ集。

登録情報

  • 文庫: 350ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1991/12)
  • ISBN-10: 4480025901
  • ISBN-13: 978-4480025906
  • 発売日: 1991/12
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
著者を知ったのはNHK「人体」だった。常識から逸脱したおもしろい事を言うおじさんだと思った。この本は「唯脳論」という金字塔をうち立てる前の習作だと思える。などと高いところから書いてしまったが、すでに3回ほど本書を読み返しているが半分も理解しているかどうか自信がない。2章解剖に関する記述は難しい。もちろん「見ればわかる」事だからだと思うが。著者の本を読むと頭が良くなったような錯覚に陥るので困る。何事でも「それは脳が考えていることだから」と切って捨てたくなる。文体もすばらしい。であろう、私の故ではない、ならざる得ない、往生する、などなどついつい使ってみたくなる。個人的にこの本の中で印象に残るのはヒトは人面を凹面として読みとることはできないというp22の記述である。これを応用すれば鏡の左右問題も、人面魚も、「見ているのはおまえだろう」と言えるわけだ。自分に跳ね返ってくる話が好きなら本書は赤線だらけになること請け合い。
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形式:文庫
 一言で言えば、こういうのが好きなんだろうなぁと思う。こういう金にならないことをウジウジ考えて、うぅんそうなのかなぁ、と結論を出すことをあえて先送りにして、大切に大切に悩む。そういうのが好きなんだろう。

 その気持ちは分かる。誰にも悩ませてなんかあげない、自分だけの悩み。この場合の悩みというのは、要するに質問を設定することだから、それも芸のうちである。上手に楽しく悩むためには、それそれなりの絞り込み方が要求される。ただ漠然と突っ立っていたのでは、悩むことすらできない。ただ焦るだけである。悩むことが辛くならないように、問題をコンパクトにまとめる。

 人は、自分の器でしか悩めない。一億円の借金で首が回らない人からすれば、一千万円の借金など朝飯前である。悩むのも才能のうち。養老孟司自身、そのむかし、言われたことがあったハズである。
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