恐らく「今の」感覚から言えば地味過ぎるくらいシンプルなストーリーです。
レンタカーを移送中の若者がふとした事から禁じられていたヒッチハイカーを車に乗せたこと
から恐怖のどん底に突き落とされることに・・・。
行く手に屍の山を築きながら迫りくるその男。
精神的に追い詰められた若者はついにある予感を胸に抱きつつ、この殺人鬼に立ち向かって行くのだが・・・。
ホラーと呼ぶにはショッキングなシーンなども控え目です。ただし例の大型トレーラーの「綱引き」のシーンは強烈。
「見せないこと」がいかに強烈なインパクトを与えるかの好例ですね。
主演のC・トマス・ハウエル、演技派のジェニファー・J・リーの好演はもちろんだが、
本作はルトガー・ハウアーの存在感が全てと言っても過言ではないでしょう。
確かに不気味でサイコな雰囲気もありますが、同時に孤高のカリスマ性までもが漂って
不思議な魅力を醸し出しております。
実際、後半の展開はこの謎めいた男の若者への異常なまでの執着心が生み出したラブ・ストーリーとして読むことも可能であります。
その点がかなり異色で、独特の雰囲気をもった作品であります。
無駄をそぎ落としたシンプルな物語に魅力のある演技陣が実力を発揮するとこんなにも引き締まった作品が出来るのだというお手本の様な作品です。
一番のお気に入りはあの警察所での尋問シーンですかね。
あの「ディズニーランド」って答える辺りは実にCoolですなぁ。