内容紹介
ジャパンデニム、ジャパンジーンズに対する高い評価は、世界のファッション業界に定着しているといってよい。岡山県と広島県に点在するデニム・ジーンズ工場には、世界最先端の技術と伝統技術の融合で、日本にしかできない独創的なものづくりがある。海外からのファッション関係者の視察も途切れることなく、欧米の一流高級ブランドが日本の生地を使い、縫製、加工するのはいまや珍しくなくなった。そんな商品がニューヨークやパリの華やかなショーウィンドーを飾っている。 日本は紡績、染色、織布、縫製、洗い加工などあらゆる面で世界最高峰と評されるジーンズ大国になった。今日のようにジーンズが工業製品からファッション製品へと姿を変えて世界中に広がった過程において、日本が果たしてきた役割はきわめて大きいといえるだろう。 本書は、日本のジーンズ産業がどのような道のりを歩んできたかを検証し、今後向かうべき道のヒントを探った。空洞化してしまったといわれる日本の国内繊維産業の中で、唯一気を吐くジーンズ業界。この産業史は、ファッションに関わる者にとって様々な示唆を与えるものと確信する。