7行のあらすじから、作られた2つの話。
どちらもすごく面白かった。
有川さんは、本当に人物を書くのが上手いなぁと実感。
「読む側」の人間だけど、歯噛みしちゃうくらい上手いし、引き込まれます。
パラレルの方のお父さんとか「いるいるこういう人!」とイライラしながらも、
苦笑してしまいました。
そして、最後はグスグスしてた。あれは泣けます。
それに生まれ持った力のせいで、知りたくもない、
他人や自分の悪意に気づかされるってのは、つらいだろうと思います。
知るべきではないことを知ってしまうという引け目も、きっと永遠に消えない。
そんな真也には、「ずる」をせずにがむしゃらに頑張っているカオルが眩しい。
そんなカオルの輝きを曇らせないようにと自分の意志で力を使い、カオルを救った。そのことが、きっとその力を愛する第一歩になるんだと思いました。