連載開始当時から読んできたパームは、私にとってバイブルといえるほど共感するお話です。
特にジェームスの一挙手一投足は、読みながら笑ったりボロボロ泣いたりと大変な思いをします(笑)
ストーリーが終盤にきて、各登場人物の過去が語られる「蜘蛛の紋様」ですが、その昔作中で語られた「神様はとてもまともな織物師じゃない〜」という言葉を思い出しながら読んでいます。
それはたぶん、この「蜘蛛の紋様」の蜘蛛というキーワードと、作者が糸を紡ぐようにしてこれまで物語を織り上げてきたという感慨が深いからでしょう。
物語の本当に初期のころに語られた言葉が、何年も経って(巻数も進んで、実際にも時間が流れて)からリンクする、この物語の織り手である作者は、語り部というよりは、まさに神のようです。
色んな事にくたびれたなぁと思うような時に読むと、読み終わった時にはいつの間にか力をもらっているので、きっと一生読み続けると思います。
1冊手にとってしまうと結局全部を読み直してしまう、そんな底なし沼のような魅力があるお話。
絵柄が独特で今の流行りの絵に慣れた人にはとっつきにくいかもしれませんが、この作品は、絶対に食わず嫌いは損ですよ。