「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」、「クヒオ大佐」に続く吉田大八監督の最新作。
原作者が西原理恵子である事と菅野美穂、江口洋介、小池栄子らが主要キャストである事以外、何の情報も持たずに観たが、まさかこんな展開になるとは、、、。
ある寂れた港町でのただひとつの美容院パーマネント野ばら。ここに集まる常連客の熟女?たちは、店主の夏木マリを始め、幾つになっても男好きな人たち、日々猥談に興じながら、かしましい事この上ない(笑)。
その一方で、オトコへのそんな吹っ切れ感など無縁な3人の女性たち。みんな誰かを愛したい、愛されたい、でも、愛したくても満たされない、上手くいかない愛。悲しい秘密と淋しさを秘めながら、男運がない事を引きずっている幼な友達たち。
かなりブラックでシュールなユーモアに笑いながらも、やっぱりこれは儚くて淋しい恋愛映画。
終盤からドラマは急展開し、観る者を動揺させるが、壊れかかってしまうような危うくて脆い精神を優しく包容してくれるラストが救いだ。
苦悩し、ヘヴィな気持ちで一杯一杯な部分で生きている人たちへ勇気を与えてくれるような優しい作品。
かけがえのない友情、その思いやりに心打たれながらも、でも、やっぱり切なすぎる。