いま見ても鮮烈な印象を残すジャームッシュの長編一作目。
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の後に公開され、見に行った記憶があります。
ザラっとした肌理の粗いモノクロームの映像と淡々と流れるアンビエントのようなジャズ、そしてラフなハンドカメラで追う、若い男の子が街をただ徘徊する姿が最高にクールに思えました。
久しぶりにDVDで見ましたが、当時の印象と変わらず、やはり大好きな1本です。
まだ映画になりきる一歩手前という未成熟な感じも、個性がむき出しなところもファンとしてはたまりません。
それに音楽へのこだわりもこの頃から現在に至るまで変わっていませんね。この人の映画を見るといつもサントラが欲しくなります。
この映画の公開当時、カサヴェテスの影響が大きいと監督自ら語っていましたが、なるほど『SHADOWS』と似たような空気感があるように思います。
特別なセットを作るわけでもなく、事件性のあるシナリオを書くわけでもなく、ふとカメラをかついで街に出てみた・・・みたいなナチュラル感でしょうか。
都会に生きる若者の孤独感を共感を込めた暖かい視線ですくいあげているところも似ているような気がします。
今ではすっかり粋でオトナな映画を撮る人ですが、初期作品の若さゆえのキメまくったスタイリッシュさも素敵です。