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パーフェクト・リタイヤ (文春文庫)
 
 

パーフェクト・リタイヤ (文春文庫) [文庫]

藤堂 志津子
5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

定年退職後のプラン作成には、ほぼ十年をかけた。全く新しい人生を始めるため、誰にも相談はしなかった。それまでに片をつけたい事が二つだけ残っている。あと六日―地味な人生を送ってきた独身女性の意外な決断を描く表題作ほか、「目が乾くほど現実を見つめたい」オーバー40女性たちの心情が鮮やかな傑作短篇、全五篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤堂 志津子
北海道・札幌市生まれ。藤女子短期大学国文科卒業。学生時代より詩や小説を書き、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。デビュー作「マドンナのごとく」で、昭和62年、第21回北海道新聞文学賞を受賞、同時に直木賞候補となる。平成元年「熟れてゆく夏」で、第100回直木賞受賞。以降、従来にない自由な視点から現代女性の心理をとらえた精緻な恋愛小説を書きつづけている。主な小説に「ソング・オブ・サンデー」(第8回島清恋愛文学賞受賞)「秋の猫」(第16回柴田錬三郎賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 257ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2012/2/10)
  • ISBN-10: 4167544202
  • ISBN-13: 978-4167544201
  • 発売日: 2012/2/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nyanco VINE™ メンバー
形式:単行本
今回の藤堂さんのこの作品、タイトルからして40代後半〜60の女性をどう描かれるのか、とても楽しみにしていました。
この世代では先駆けとなり、女性側から性愛や見栄や孤独を描かれてきた藤堂さんですから期待大でした。
が…、今回は作品の主人公の女性達に共感を持てませんでした。
表題作、パーフェクト・リタイヤ、定年を迎える女性。
女性としての晩年を、どうやってパーフェクトなものにしようとするのか。
この作品には特に期待していました。
それだけに…、最終的に彼女が選んだのが、あんなことだったのには、非常にガッカリ…。
老いていく女性、女性の晩年をこれからも描くであろう藤堂さん。
次に期待させていただきます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫
どこにもパーフェクトリタイヤなんていうのがあり得ないのがよくわかります。全部で5編の作品が収められていますが、どれも陰惨な話が続きます。将来への希望が主人公によってやっとの思いで吐き出される作品もいくつかありますが、どれもあまり現実感を与える終わり方ではないようです。どこにも「パーフェクト」のかけらさえ感じられないのです。取り上げられる人間関係(異性間だけなく同性間も)も倒錯した悲しいものばかりです。全作品のうち結婚している女性は、最初の作品だけだというのはこの陰惨さと関係しているのでしょうか。
しいて暖かさのかけらを示唆するのが、動物(猫と犬)を副主人公とした作品だというのは、現代の私たちの置かれた境遇を反映しているのでしょうか。ほとんどの登場人物が現実感のある印象を与えない中で、「猫を連れて」の中で「ギーちゃん」がある状況で示す行動だけは、実に個性的で魅力に富んでいるというのは皮肉です。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
テーマは「リタイヤ」。5つの短編からなる作品集。
どのお話にも共通するのは、主人公が「40代後半〜60歳間近の女性」であること。
この年代の女性ならではの不安や孤独、理想を描いています。

それぞれの価値観の違いで、「パーフェクトな老後」が違ってくるのは理解してるものの、
どのお話の主人公を見ても共感も憧れもできず、
「ほんとうにこれがあなたにとってのパーフェクトなの?」と思わずにはいられませんでした。
誰の選択も正解だとは思えないし、納得できないもどかしさも残るけどいろんな人がいてこその世間だからな。
個人性の面白みは感じます。

定年を迎えたといっても今の60代はまだまだ若い。
定年後の人生に趣味でも見つけてのんびりと暮らすのもいい老後ではあるけれど、まだ何かをはじめるのに遅いという年齢でもない。
守りじゃなく、攻めの姿勢で新しい生き方を模索する中年の方ってそれだけで輝いている。
ただ流されるだけじゃない、後悔しない生き方・・・。
「まだ先のこと」なんて思わずに、少しは真剣に考えてみようかな。
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