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パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)
 
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パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5) [文庫]

野崎 まど
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 269ページ
  • 出版社: アスキー・メディアワークス (2011/8/25)
  • ISBN-10: 4048708686
  • ISBN-13: 978-4048708685
  • 発売日: 2011/8/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「映」アムリタを読んで久々に鳥肌ものの作品に
出会えた感謝をしてしまって以降、まど先生の作品を
心待ちにして読んでいる。
特に「映」アムリタ、死なない生徒、本作は絶対におすすめである。

本作も予想を裏切る展開に驚かされ、いい意味でキレイに騙された。
まど先生の作品に本作で初めて触れる方は、
本作パーフェクトフレンドを読む前に既刊の作品を出版された順に
読むことを絶対におすすめする。
最低でも前述した順で。

感想を詳しく述べたいが何を書いてもネタバレになりそうなので、
一言。

とても面白い。
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前作「小説家の作り方」でAIが自我を持ち、新時代の創作に挑む姿を描いた野崎作品ですが
ある意味、今回の作品は過去の野崎作品を読むとメタな構造が明らかになって
過去作のヒロインが本当に次世代を育成するという、捉えようによってはAIの独自な発達以上に
不気味な捉え方が出来てしまう作品です

ぶっちゃけこれ単品でもそれなりには読めます
今作だけを読むと柳沢教授の様なずば抜けた頭脳とズレた感性の持ち主が「友だち」の定義を探ったり
友だちを作る為の「方程式」を作るものの上手くいかず、失って初めて分かる友だちのありがたみを通じて
ようやく「友だちの意味」に辿り着くという「良い話」なんです。雰囲気もファンタジーです

でも、そこは野崎作品、単純に良い話、読後感が良いだけの話なんて書くわけが無いんですね
これまでヒロインをいくつかのパターンに分けて書いてきた野崎まどですが、今回の天才小学生は
「人に突っ込みを入れざるを得なくさせるすっとぼけ」が特徴です。過去作にいましたね、そういうヒロイン

ヒロインが自分が何を仕掛けられたか、誰に仕掛けられたかを自問し続けるラストへの展開の中で、最後の最後に登場するある人物のお陰で
過去作を読んだ読者には単品では見えない「仕掛けられた」別の形が見えてしまう、単品だけなら素直に受け止めたであろう自分の感銘も
「また野崎作品のヒロインンにどんでん返しを食らったか」と疑ってしまう創作の手法としてはある意味反則的などんでん返しとなっております
これは究極のメタだなあ…
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 小学四年生になった初日、4年連続学級委員(予定)の理桜は、担任に頼まれて去年から不登校だというクラスメイト・さなかの家へと出向くことになる。一緒に向かった友だちのやややと柊子、理桜の前に現れたさなかは、飛び級で博士号も持っている数学者だった!
 目の前にいるのは明らかな天才児。出会った瞬間のやり取りから負けを悟った理桜だが、4年連続学級委員(予定)の意地が、学校で学ぶことなどないというさなかに対して、学校の意義を説かせた。それは、学校は友だちを作るためにあるということ。

 友だちとは何か、何のために必要か、という問いに興味を持ったさなかは、小学校へ通学することになる。しかし、小学生の規格から外れたさなかは、理桜をからかいながら、横紙破りな行動を連発し、それまでの平穏な学級生活を慌ただしいものに変えてくれる。
 そして7月のある日、さなかは理桜に、友だちの定義と意義が分かったと説明を始める。その内容とは、驚愕の友だち方程式だった!

 さなかと理桜の会話はコメディ、INOという井の頭の七不思議的な秘密を探っていく部分は少女探偵団ぽく、人間関係の機微を描いた部分は青春ものっぽく、友だち方程式とその解法はスリラーでありファンタジーにもなる。小学生の日常にほのぼのしていたかと思うと、急転直下、心をかき乱される展開になり、そしてエンディングに至るわけだ。
 その過程はミステリーというカテゴリーにまとめられるかもしれない。しかし、唯一解が示されるわけではないので、ミステリーと言いきれはしない。でもこの起伏ある展開は面白いと言えるだろう。
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