悩みがある、問題がある、それぞれいいところがある、と。
1巻から久しぶりでの2巻、今巻は手木崎、天戸、西福田とこの辺の面子がメインだった印象ですか。"古巣"に対し悶々とした思いを抱えていた手木崎が徐々にはじけていき、パーツについてど素人だった天戸が気遣いと向上心を見せ、一見嫌なヤツっぽい西福田が隠れた苦労と懊悩といい部分とを実は裏にと持っていて……。
しかしつくづく、こうしたパーツショップは「人ありき」なのだと実感します。各種パーツがメインとして表には並びながら、それ等を品定めするのも発注するのも売るのもつまるところは「人」。なればこそ、「それ」を描くこの物語が面白くない筈もなく−−何故と言うに、ドラマとは「人」と「人」との間にこそ生まれるものですから。
新商品がなかなか代理店から入荷せず苦しむこんぱそ、売れて当然でも結果が出なければ……というプラントPCグループ。この両方を身をもって知っている手木崎が、劇中では克明に描かれていきます。基本みんなバカっぽい、でも極めて和気あいあいとしたこんぱその雰囲気にと斜に構えながら呆れつつでも知らず取り込まれ、こんなのもまあいいかという感じにとなっていく手木崎こそがやはり、読者の最も自己を投影しやすいキャラだからでしょうか。
たまにアキバにと実際に行く私、故にこうしたパーツショップを覗く機会も多いのですが−−現実には、こうしたお店にはとんとお目にかかれません。それでもどこかの路地を曲がった所に、道を一本入った所にこんなお店があるかもしれない。そんなことをふと頭の隅で思える−−思わせてくれる「パーツのぱ」2巻、別にPCパーツに詳しくなくても面白く読めますので1巻とあわせどなたにでもお勧め出来ます。