過去3度、境界例の人に巻き込まれてしまったことがあり、
自分もメンタルの疾患を抱えていたことがきっかけで
精神疾患や脳に起因する病気、心の闇・・・等の資料を読むようになり
この本に辿り着くことができました。
個人的には、パーソナリティー障害は精神疾患でも精神障害でもない為
日本の精神科では治療のサポートができず、専門の治療機関も存在しない
と認識していましたが、この本では、精神障害として扱っています。
そして、およそ3分の1のページが「境界性パーソナリティ障害」に
割かれています。
意外だったのは、日本女性の美徳とされてきた事の一部が
依存性や強迫性パーソナリティー障害の特徴と重なることです。
どこかの世代が正しい情報を得て、努力して止めなければ、
世代交代しても苦しむ人たちが減らないような気がします。
いずれにしても「幼児期の母子分離の失敗」「親子関係の躓き」等
複数の要因が重なって青年期以降発症することが分かってきたようですが、
決して本人を非難したり 親の育て方や親自身の人格を批判することなく、
どうしたら本人が周りを振り回さなくなるか・また周りが振り回されずに
じっくり見守れるか、"医者による治療"ではなく
“本人がいかに障害を個性に変えていけるか”と“家族がするべき見守り”
について、ヒントが得られると思います。
2006年出版ですので、現在は新しい情報が増えているかも
しれませんが、境界性以外の9分類についても分かりやすく
書かれていて、発達障害や情緒障害や行為障害にも少し触れています。
ひきこもりや家庭内暴力・暴言、砂糖やアルコールや薬物依存、等の
問題をかかえている(特に)児童やティーンエイジャーと同居する家族に、
おすすめの一冊です。