今度の冒険はグローバーの救出とタイレアの松の再生です。パーシーは捜索に出たグローバーが危機に陥っているとメッセージを受け取ります。グローバーを助けるために出発したパーシーは、枯れかかっているタレイアの松と存続があやしくなってきた訓練所を救えるものがグローバーのそばにあることを知ります。そして無事に帰還して一件落着となるわけです。
ギリシア神話が物語全体で巧みに利用されています。グローバーを女と勘違いしたポリュペモスは結婚式の準備をします。逃げられない状況でグローバーは女のふりをして花嫁衣裳を織るのですが、時間をかせぐために織ったものをほどきます。もちろんそれはポリュペモスに見つかりますが、このあたりは神話のペネロペを思い出させます。
またグローバーが捕らわれている島への航海途中でパーシーはキルケやセイレンと出会いますが、これもオデュッセウスの帰国の様子をうまく使ってあります。
黄金の羊毛によって復活したタレイアやポセイドン直々の手紙を考えると、パーシーの未来は明るいとは言えないようです。しかしどんな困難が待ち受けていようとも、巧みに神話をあやつりながら繰り広げられる冒険はおもしろいはずです。続きが楽しみです。