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5つ星のうち 5.0
都会女性たちの心寂しき心象を映す, 2009/6/17
レビュー対象商品: パーク アンド ラブホテル [DVD] (DVD)
本作は、2008年4月の公開です。やっとDVDの発売となりましたね。
まず、タイトルにもある通り、状況設定がユニーク。都会の裏道にあるラブホテル。入り口から老人たち、子供たちが入る姿が「あれ?」と思わせる。実は屋上には椅子やブランコなどあり、ちょっとした「公園」として設えてあるのだ。将棋を打つ老人たちから、隠れ小屋に集合して大人びた会話をする小学生たちという独特の取り合わせ。
その公園は、周囲に空き地のない環境でラブホテルを作ったオーナーが自分の子供のために作ったものだった。が、オーナーは蒸発、残された妻がホテルを切り盛りしている。
ラブホテルが舞台ですが、セックス描写は出てきません。59歳の艶子(ほぼスッピンでの乾いた存在感を見せるりりィが素晴らしい!!)を軸にして、13歳の家出少女、夫とどこか心はなれた主婦、毎回違う男とやって来る30女。彼女たちの女の哀感が描かれます。
カメラも顔をクローズアップにして、老醜迫る女性のありのままの顔面ショットがあったり、場面場面の切り替えには、たっぷり静的な「間」を使いながら、長めのショットで日常感を切り取っていく。ちょっとドキュメンタリー的な演出。その空気感がリアル。
主人公のホテルオーナーも含め、彼女たちは悲しみを抱えている。絵に描いたような劇的な展開はないものの、それぞれのやり取り係わり合いがあって、ちょっとだけ軽くなる。今後も悲しみや痛みはあるんでしょうが...。とにかく、りりィをはじめとする女性競演のアンサンブルの妙であります。
ラストシーンがとってもユニーク。屋上の公園に夕闇が迫り、いつもの通り、艶子は人払いをする、いつもの夕方。延々とその情景を映し、今日の日にさよならする光景は、明日にも続く希望のようなものをうかがわせる。そして、静かに日常は流れていく...。
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5つ星のうち 3.0
ラブホテルを経営する59歳の女と、3人の若い女のストーリー。一人で、ボーっとしたいときにどうぞ。, 2009/12/12
レビュー対象商品: パーク アンド ラブホテル [DVD] (DVD)
場末の小汚いラブホテルを一人で経営する59歳の艶子(りりぃ)の私生活と、彼女の友達(?)との交流をビデオカメラ撮りのようなプライベートっぽい感じな撮影で綴った作品。
ラブホの屋上に、電燈やらシーソーやらの設備を作ったので、近所のガキどもとか老人とか、バイオリン弾きたちが夕暮れの店じまいまで遊んでいるわけだが、とても「パーク」なんていえるもんじゃなく、実際、ラブホの屋上にこんな設備があったとしても、誰もこないわけで、こういうとこが、妙にシュールな感じがする。
艶子の生活に交差してくる3人の女の二人目は、名前が「月」で、夫との愛をはぐくむことをなぜか諦めて、月の裏までの距離と同等の距離数をウォーキングで達成しようとすることを唯一の人生の目標にしているという変な女。
そして三人目の強烈に上から目線の女は、不妊症のコールガールで、精子を試験管に入れたものをスーツケースにコレクションしているという相当気持ち悪い趣味をもった女。
その女が問う。「3億分の一の競争率に賭けてまっしぐらに卵子に突き進む精子は何?」。艶子「恋かな?」。精子の女「じゃ、それを待ち受ける卵子は何?」。艶子「愛かな?」。
この会話が映画で一番おもしろかった。
艶子は、一人目、二人目の女に影響を与え、人生をかえることに成功させた。しかし、三人目の女と出会い、自分の人生を「少し」変えてみようと思った。というのがバックボーンのストーリー。
一人でボーっとしたいときに見るには、いい映画なんじゃないかな?