オビに「人気も実力もパ」とありますが、本当にそんな時代になってきた感じがします。
もちろん、いい選手が「偶然」パ・リーグに集まっている、ということもあるでしょう。
でも、本書を読むと、それは偶然ばかりではないことがわかります。
日ハムの北海道移転、近鉄とオリックスの合併と楽天イーグルスの誕生、ダイエーのソフトバンクへの球団譲渡といった事件が、パ・リーグにいかに影響を与えたかが、本書のスタート地点。
以後、パ・リーグの球団はどのような戦略を取っていったのかが詳しく語られます。
本書はそれに留まらず、「さらにこうすればいい」という提言まで書かれており、著者の野球界に対する熱い思いが伝わってくる内容です。
その思いは後半ではパ・リーグのみならず球界全体に広がり、「完全ウェーバー制のドラフトの実施」「保証金の廃止」「映像権の共同管理」にまで話が広がります。
ちょっと専門的なところもあるので読みづらいと思う人もいるかもしれませんが、どれもなるほどと思わせることばかりです(まぁ、多くは大リーグの受け売りではあるのですが)。
なかなか熱い本です。