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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
シュールでセンスよいガラクタ話,
By
レビュー対象商品: パン屋再襲撃 (文春文庫) (文庫)
村上春樹の本は、いちいち解釈などせずスラスラ感覚で読むものだと思う。作者自身が云うように、すべてのモチーフは所詮ガラクタなのだから。意味を求める必要はなく、独特のユーモアと比喩を楽しく読んだほうがいい。私は深く重い教養だとか哲学を垂れ流す本が嫌いだけど、春樹本には自分なりの答えを見つけられる余裕があるから大好きだ。押しつけがましくなく、読みやすい。彼が長年文章の平易さにこだわるのもただいろんな人に個々の読み方で読んでほしいだけだと思う。そしてこの短篇集は重みやうっとうしさがなく、シュールでふわっとしていておもしろい。やはり初期の短篇群には軽さと重さのバランスが絶妙。最近の短篇より良いと思う。 個人的には「ファミリーアフェア」と表題作が好きだ。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
どこかしらの優しさ,
By カスタマー
レビュー対象商品: パン屋再襲撃 (文春文庫) (文庫)
「ファミリーアフェアー」が、お勧めです。何度も読みかえしたほど。妹の結婚話を機に、少しずつ、変わり始める「僕」と「妹」の関係。それは、あたりまえのように繰り返されていた「僕」の日常の中に、「戸惑い」をもたらした。「僕」が、変わっていく「妹」との関係を透かして、変わろうとしている「日常」をぼんやりと眺め、受け入れていこうとする… そんな「僕」の心の奥に見え隠れしている「妹」への優しさが、この話を包んでいます。いつもの村上春樹ワールドに、どこかしらの優しさがブレンドされて、ほっとさせられる1話でした。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
質の高い短編集,
By
レビュー対象商品: パン屋再襲撃 (文春文庫) (文庫)
カンガルー日和が短編集だとすれば、パン屋再襲撃は中編集と位置づけられそうです。どの編も完成度が高く、読み終わった後に充実感を感じます。 そう言う意味では彼の長編著書が好きな方でも十分満足できる作品となっているでしょう。 また、「双子と沈んだ大陸」は村上春樹の"僕”シリーズの長編4作品に関わる短編作品となっていますし、 「ねじまき鳥と火曜日の女たち」は題目通り“ねじまき鳥クロニクル”に関わる短編作品となっており、 彼の長編作品を読んだ人にとっても興味深い作品となっています。 もちろん、彼の本を読んだことの無い人でも、彼の魅力を感じるには十二分な作品であることは 間違いないでしょう。 作中には"ワタナベノボル”や”笠原メイ”も登場するので、彼のファンにはたまらない一冊です。
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