アルバムコンセプト通りのエキゾチックなサウンドで、ヒロリンのアルバムの中でも異色で傑作の部類に入ると思う。ファンキーでノリの良い曲が多く、シンデレラハネムーン以外でもシングルとして発表出来る(た)楽曲ばかりである。 本編でのお気に入りは、トップナンバーでツインドラムスによる16ビート全開ノリノリの「媚薬」、エキゾチックでサビの歌い方が可愛い「ピラミッド」、ロックテイストで、ヒロリンのシャウトした歌声を聴くことが出来る「L」、AORテイストでメロディー・グルーブとも心地良く、清涼感たっぷりの「南南西の風の中で」だ。 特に「南南西の風の中で」は、このアルバムの中で、ひとつのアクセントになっており、ヒロリンもセルフライナーノーツでお気に入りの一曲であると語っている。 尚、ボーナストラックは、アルバム発表以後のシングル「さよならの挽歌」と「春おぼろ」(共にB面を含む)を収録してあり、前者はヨーロピアン調、後者は和風フォーク調のメロディーで本編とは少々?雰囲気が異なるが、どちらも心に染みる良い曲だ。 ほかのレビュアーさんも絶賛しているが、ヒロリンの歌の上手さと、筒美京平先生のセンス溢れるメロディー&緻密なアレンジが見事に融合した素晴らしいアルバムなので、是非聴いてみて欲しい。楽曲の良さに納得する筈だ。