人間失格や斜陽、あるいは本人の生き様から「生まれてすみません」と退廃的な空気ばかりが漂っている印象を持たれがちな太宰作品。もちろん、「死ぬため」に書いた作品も魅力なのですが、デカダンな時代の空気を浴びながらも「生きるため」に書いた作品はたくさんあるのです。
・・・という事で、人間の強さみたいな物を信じたいという望みが痛いほどに溢れてる作品。
漫画のほうも読んでて爽快だったり、泥沼の中でもがく姿に熱い物を感じたりする良作に仕上がっています。
太宰の文体が醸し出す余韻や独特の呼吸、太宰にしか持ち得ない空気感などを求めればキリがありませんが、数ある「まんがで読破」シリーズの中でも、良作です。短編集なので短い中に凝縮されてるのも良い。
満点じゃないけど、☆4.5ぐらいあげられる内容です。