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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっと尾篭なテーマに真剣にとりくんだ力作!,
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レビュー対象商品: パンツが見える。―羞恥心の現代史 (朝日選書) (単行本)
この本のテーマは「日本における女性のパンツの歴史」である。この本で真っ先にガセだと言及した「白木屋事件」私もあれが女性がパンツをはくようになったきっかけとなったとずっと思っていたし、又そう教えられてきたのに、それが実は真実ではなかったというのは興味深い。 パンツ(ズロース)が最初は貞操帯として、後からは様々な含みをもち女性に浸透していったというのはおもしろい。 又、女性のみならず男性の感覚も変化していった過程などをこのように「俗」なテーマでありながら真面目に取り組んでいるところが非常におもしろい。 様々な意味で為になり非常に面白い研究である。 今は又女性が下着が見えることを恥じない文化になりつつある。もしくは見せパンをはいている女性も多い。 今まさに「下着をめぐる女性の感覚変遷期」なのかもしれない。
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
なかなか面白いぞ,
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レビュー対象商品: パンツが見える。―羞恥心の現代史 (朝日選書) (単行本)
所謂「下着受容史」的な書物は他にもいくつかあるが、これは肩の凝らない内容で判りやすい。白木屋伝説はともかく、陰部を見られるのが恥ずかしいからパンツをはいたのではなく、パンツをはいたから羞恥心が生じ、結果今日の下着崇拝につながる、パンツの物神化が生じたのであるというのは、身体論的にみても正しい指摘であろう。農村部で育った私は、田舎の女性が下着の露出や、排泄を行う場所にそれほど頓着がないのを経験によって知っている。今は生活様式が均質化したせいかそうでもないのだが。この書物は、過去の新聞や雑誌、社史などの一次史料と、文学作品という二次史料によって組み立てられている。引用史料としては後者に格段の比重がかかっており、よくも過去の文学作品から下着に言及した部分をかくも多量に見つけ出してきたものだと感心するほかないが、やはりそこがこの書物の弱点でもある。こういった場合、さまざまな人物から聞き取り調査を行うというoral historyを大規模に行うのが一番確実な手段だが、まあちょっと人に聞きにくい内容だけに止むを得ない気もする。したがって、星4つ。
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
文献渉猟だけではない著者の視点,
By 荒野の偏微分 (西日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パンツが見える。―羞恥心の現代史 (朝日選書) (単行本)
最近、アニメに出てくる女の子がパンツを見せなくなっているのにお気づきだろうか。「サザエさん」のワカメちゃんはともかく、「ドラえもん」のしずかちゃん、「チンプイ」のエリさまなど、昔はアニメの中で低年齢の女の子は短いスカートで、パンツが見えていてあたりまえだった。今のドラえもんでしずかちゃんのパンツを探してみると、如何に困難かわかるだろう。逆に、ある程度少女的お色気を売り物にしたアニメ(こいこい7とか)は盛大にパンツを見せたり半裸全裸になったりしているが、これはまた対象と目的が別。つまり、幼女少女と雖も「パンチラは日常の風景から排除されつつある」ことのひとつの証左だ。著者がこの本で述べていることは、多くの文献的・時事的証拠からの羞恥心と女性の下着の関連史ともいうべきものであって、その視点には確固としたものが認められる。はじめて読んだ井上氏の書物は「霊柩車の誕生」だったが、霊柩車という忌まれる存在にこれだけの歴史・社会的投影が為されていることに舌を巻いた。この書物でも女性下着という隠された存在を社会史のなかに浮き彫りにしている。少し文章は単調かもしれないが、やはり上手い。星4つ。
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