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パンダの死体はよみがえる (ちくま新書)
 
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パンダの死体はよみがえる (ちくま新書) [新書]

遠藤 秀紀
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

肉食獣で不器用なクマは、笹(タケ)をエサにするパンダにいかにして進化したのか?そのカギを握るのがパンダの「偽の親指」であることは、広く知られてきた。ところが、著者が上野動物園のパンダ、フェイフェイ、ホアンホアンの遺体の解剖をしたところ、実はこの六本目の指はほとんど動かず、もう一本の偽の指(七本目の指)が備わっていることで初めてパンダはタケをつかめることが判明した。このパンダの掌の仕組みをはじめ、解剖記録から浮かび上がった「忠犬ハチ公」の真実など、「遺体科学」によってしか到達できない豊かな知の世界へと招待する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

遠藤 秀紀
1965年東京都に生まれる。東京大学農学部卒業。国立科学博物館を経て、2005年2月より、京都大学霊長類研究所教授。動物の遺体を無制限に集め、遺体に隠された謎を解き明かしている。パンダの掌の骨がどのようにして竹筒をつかんでいるかを解明し、世界的に注目された。旧来の解剖学の枠を越えて動物の遺体と社会の関係を問い、遺体を学術文化の未来に残す活動を続けている。獣医学博士。獣医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 218ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/2/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480062203
  • ISBN-13: 978-4480062208
  • 発売日: 2005/2/8
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 32,946位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By りん
形式:新書
臨場感たっぷりの解剖シーン(ゾウ)から始まります。
なかなか興味深い内容で、一気に読んでしまいましたが、一度読んだだけではド素人の私には意味不明の箇所もありまして…部分的に読み直ししたりしてます。
パーツの名前とか難解なんですよねぇ。ジャイアントパンダやレッサーパンダの手の場面、いきなり難関でした(@_@;)
予備知識もなくこの本を手にしてしまい「遠藤先生ごめんなさぃ」という気持ちです。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 一気に読み終えました。ゾウの解体でいきなり「遺体科学」の現場へと読者を導いていく構成も、歯切れのいい短文でその模様を描写してゆく文章も秀逸です。

 著者は長年博物館(現在は京大霊長類研)で動物の遺体を収集、解剖等によりその謎を解き明かしてきた研究者。第2章「パンダの指は語る」で語られるパンダの7本目の指(擬指)の世界で初めての発見がやはり本書の山場と言えるでしょう。

 著者は語ります。「CTやMRIは骨格や筋肉のかたちや働きを示してくれる重要な手段」、しかし「発見の重要な部分」は「起こっている事実をち密に解釈してゆく学者の“目”によって見出されてゆく」のだと。この“目”の有無は遺体の謎を解こうとする意欲の強さによって決まるとするところ、「セレンディピティ」という言葉を地でゆく感がします。

 著者は繰り返し無制限、無目的に遺体収集することの重要性を説き続けます。大半の人にとってそれは生ゴミにしか過ぎない、だが遺体はその体のメカニズムを教えてくれるばかりでなく進化学、生態学、古生物学等々動物に関わるあらゆる分野で活用されることを待っている未知のデータが集積された場所である。この言わば全研究者さらに全人類共有のデータベースをそのまま後世に伝えるためには、骨格・剥製標本だけでなく軟かい組織も残せるホルマリン漬けこそ望ましい。大型獣を漬けることのできる25mプールが一つでもあれば・・・ 

 このように夢見る著者は諸外国での博物館と比較し日本の学界全体が遺体を保存しようという意欲に乏しいことを嘆きます。しかし年間数十万円の低予算とメス・ノギスといったローテクな道具で実績を積上げる奮闘ぶりを見れば、誰もが首肯するでしょう。久々に熱い一冊でした。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「死体」だとか「解剖」というと,とっつきにくいと思うかもしれません.でも「パンダ」だとどうですか?ご存知パンダは動物園の人気者.でも自然界ではかなり数が減っている動物です.パンダの死体,もったいないと思いませんか?
現代は多くの野生動物が絶滅の危機にある時代です.また廃棄物のリサイクルの問題も深刻です.本書では,テーマである「遺体科学」がパンダやゾウの死体といった貴重な「廃棄物」からいかにして科学的な財産を生み出すかという科学者の奮闘振りが,著者の軽快な文章で語られています.動物の体の仕組みに興味がある方には,教科書としても勉強になる本だと思います.多くの方に読まれることを期待します.
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