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パンク侍、斬られて候 (角川文庫)
 
 

パンク侍、斬られて候 (角川文庫) [文庫]

町田 康
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「腹ふり党」と称する、激しく腹を振って踊る新宗教が蔓延し、多くの藩が疲弊していた。浪人・掛十之進はそのいかがわしい弁舌と剣の実力を駆使し活躍するが・・・。

内容(「BOOK」データベースより)

江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。

登録情報

  • 文庫: 360ページ
  • 出版社: 角川書店 (2006/10)
  • ISBN-10: 4043777035
  • ISBN-13: 978-4043777037
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 いやまあすごいのなんの。冴え渡る町田節。スピード感、リズム感、おへど感。ストーリーは小学生の頃学芸会でやった水戸黄門みたいな小学生男子ギャグ全開の爆笑時代劇なんだけど、それを文章でやってしまう、その文章がすごいのよ。折り目正しく、かつ強烈にパワフルで、かつ1ミリの無駄もない。平成の日本語の使い手としての実力は十指(三指?)に入るね。畳みかける壮絶なギャグの群れに、笑い続け、涙が止まらなかったよ。人によって違うだろうけど、私的には235頁、82頁、あとネット文体のパロディの206頁のギャグを十回くらい読み返して、その都度笑った。まじで。

 しかしこれほど荒唐無稽なハナシでありながら、エピソードの数々は痛いほどリアル。会社員も元会社員も「あーっ会社ってこーゆーとこ」「いるいるこーゆー奴。てか皆これ」と、憤懣やるかたなし状態になるは必定。オレオレ男たちに押しまくられるとほほな日々を送られる皆さまは是非お手に取ってご覧あれ。勿論会社員との不毛なつきあいは会社員以上、というフリーランスの方にもおすすめ。

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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
繊細な侍 2004/6/3
By 上田
形式:単行本
恐るべき小説である。これまでの町田康の作品と比べて段違いにスケールが大きく、言語的インパクトも際立っている。もともと天才的な文章を書く人だとは思っていたが、これでいよいよ現代を代表する作家になった。

こんな馬鹿馬鹿しくって下品な小説なんて外道だ、文学はもっと心の機微を表した繊細なものでないと……と思った方は、大いに誤解している。はっきり言って町田康ほど繊細な作家はいない。彼は夏目漱石の再来と言いたいほど徹底して繊細かつ知的であり、しかも非常に優れた文明批評家でもある。「パンク侍」では非常にたくさんの変人が出て来て変なことを好き勝手にしゃべっているが、これが悉く、実に見事に現代人を風刺している。全然雰囲気は違うけれど、「我輩は猫である」を髣髴とさせる饒舌な文才だ。

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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
時代劇とSFが合体、そこに町田康の小説でおなじみの自己愛過剰の人々が入り乱れて、

最高レベルにぶっ飛んだ作品となっています。

しりあがり寿のマンガ「真夜中の弥次さん喜多さん」と双璧の傑作超時代物と言えましょう。

様々なパロディが散りばめられていますが、音楽好きの私としては、

腹振り党の乱痴気騒ぎがライブハウスや野外フェスでの熱狂に重ねられているところに

爆笑(そして、少し冷や汗)しました。

ところで、今回は、これまでのような一人称(「俺」「自分」など)の私小説スタイルではなく、

三人称(登場人物の心の中も描く「神の視点」)の小説となっていることから、

語りうる世界が広がり、各人の心理描写が読みどころとなっています。

一方、一人称で書かれていたこれまでの場合では、

主人公の幻想と現実が渾然一体となっていたところがおもしろかったのですが、

今回の三人称の場合には、超常現象が個人の幻想ではなく現実として受け取られるため、

小説というよりは、荒唐無稽な物語としての度数(SF度数)が高まっています。

(その点は、村上春樹の「アフターダーク」と似ているかも?)

いつもの「俺」は、語り手としてはもとより、

主人公の「掛」を中心とした登場人物に乗り移っているともいえますが、

一人だけ「俺」度の低い(何を考えているのか分からない)登場人物が現れますので、

お楽しみに。

ともあれ、詩や私小説だけではなく、物語までを武器として手に入れた

町田康の今後(の破壊と創造)が期待されます。
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江戸+パンク
武士はすごいサラリーマン社会で互いに腹の探り合いをしていて落ち着かない、さらりーまんNEOの江戸時代版みたいな。それが1つの軸になっていて今も当時も変わらない苦労... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: S木
小気味いい乱痴気小説
「腹ふり党」という新興宗教をめぐって、奇想天外な登場人物入り乱れ、まるでヒエロニムス・ボスの宗教絵画のような、混沌とした歴史絵巻が描かれていきます。その想像力には... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: はに丸
前半と後半は面白いんだけどな・・・・。
これまた絶賛の嵐の中恐縮なのだが、町田康氏の想像力がどうも作品中間あたりで弱まっている感がする。いや、全体を通してみたら面白い。腹ふり党などどいう設定自体もその人... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: I Love SevenStars
物語性に優れたエロ、グロ、ナンセンスの平成版
昭和の時代に「エロ、グロ、ナンセンス」と言われた表現の作品群があったものが、平成になり、グロをうんと少なめにし、エロをまるまるビジネスに入れ替えたような作品だなあ... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: hp
当時読んだ時はすごいと思った
時代劇の中に現代のことをぶち込み、小説の中に評論(というか自分の文句)をぶち込む。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: オオウベ
凄い小説だった・・・。
大分厚みのある本なので、つまらなかったら途中で辞めようと思っていましたが、結局最後まで読破しました。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: (*^ワ^*)
絶後
この小説は悪意に満ち満ちている。
表面上、この本は、... 続きを読む
投稿日: 2010/4/13 投稿者: 葛城モヘア
時代小説の衣をまとった現代小説
駄洒落やスラングまで駆使する独特の言語感覚、テンポの良い会話、痙攣的饒舌、スラップスティックな笑い。どれを取っても町田康の個性は際立っている。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/4 投稿者: yjisan
文学の屑
読み終わった瞬間にゴミ箱に投げ捨てました。
『宿屋めぐり』にしてもこの人のSFものには、... 続きを読む
投稿日: 2009/9/22 投稿者: スマップ提督
既成の範疇に入らない小説
文章表現力、創造力、観察力、洞察力、描写力、物語力、論路的思考力、冒険心、常識に囚われない自由さ、語彙の豊富さなど、著者の並々ならぬ力を感じた。物語の展開はダイナ... 続きを読む
投稿日: 2009/4/1 投稿者: Isolde
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