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パワー (西のはての年代記 3)
 
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パワー (西のはての年代記 3) [単行本]

アーシュラ・K・ル=グウィン , 谷垣 暁美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,205 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ル=グウィンの<西のはて>の物語、ついに完結! 都市国家エトラで奴隷として育った少年ガヴィアには、幻(ビジョン)を見る力があった。その多くが現実となるなか、悲惨な事件が起こり、ガヴィアの放浪が始まる――。

内容(「BOOK」データベースより)

“西のはて”の都市国家エトラは、周囲の諸都市と戦を繰り返していた。幼い頃に姉と共に生まれた土地からさらわれ、エトラの館で奴隷として育った少年ガヴィアには、たぐいまれな記憶力と、不思議な幻を見る力が備わっていた。主人の息子たちと共に教育を受けながら、一家に忠誠心を抱いて成長したガヴィアであったが、ある日を境に、すべてが変わっていく―。“西のはて”の壮大な物語、ついに完結。

登録情報

  • 単行本: 477ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2008/8/23)
  • ISBN-10: 430920497X
  • ISBN-13: 978-4309204970
  • 発売日: 2008/8/23
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 344,889位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:単行本
いよいよこの「西のはての年代記」シリーズ最終巻です。
第一巻は「北」、第二巻は「南」、そして第三巻は中央の都市国家を扱っています。
主人公は、ガヴィアと言う少年です。
(カスプロ、グライ、メマー、そしてシタールが最後に登場します。)

ガヴィアは水郷地帯の出身者ですが、都市国家エトラの少年奴隷で、一緒に連れてこられた姉サロと暮らしています。
ところが、サロが殺害されるという事件があって、ガヴィアは逃亡します。
その後、自由独立を旗印にしている<森の心臓>に住み、そこから出生地水郷地帯に向かいます。
その後、<ヴィジョン>に導かれてメサン(ウルディーレ)に向かいます。

このガヴィアの物語は、冒険小説として一気に読み切れる楽しさがあります。

この三巻を通して、様々な奴隷制度の形態が示されます。最期の地ウルディーレは、そうした奴隷制度のない自由の国として描かれています。
今回のガヴィアは、当初温かい家族的な雰囲気の中で、その奴隷制度に何の疑問も持っていません。彼は、放浪する中で、「自由」の意味を徐々に理解して行きます。
それと同時に、<森の心臓>でのように、立前は「自由」を御旗に掲げていながら、権力で人々を奴隷のように扱っている状況も描いています。
現代社会においても、奴隷制度そのものはないものの、格差の大きな社会になりつつあり、支配・被支配の問題は、生きていると言う事に対する問題提起のように感じられました。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「ギフト」「ヴォイス」そして「パワー」。どれもその世界にぐいぐいと引き込まれる、すばらしい作品でした!
中でも「西の果ての年代記」三部作の最終巻である「パワー」は、過酷な運命を辿る主人公と共に、様々な感情が胸に沸き起こり、時に苦しくなるほどでした。
その全てを乗り越えてきたからこそ、オレックの元に辿りついた場面では、重い扉が開き、眩しいほどの明るい世界が開けたような、重石が急に取り除かれたような思いに、にわかに信じられないような思いがし、思わず涙がこぼれました。

私たちは奴隷制度のなかで生きている訳ではありませんが、自由とは?本当に私たちは隷属してはいないのか?思わず考えずには居られません。

様々な感情が細やかに描かれているだけに、まるで一つの人生を生き抜いたような、あるいは思い出したような、不思議な読想感でした。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By momots
形式:単行本
アーシュラ・K・ル=グウィンの「西のはての年代記」の第3巻、最後のお話しです。

「ギフト」「ヴォイス」と続くこの本は、原題は「Powers」で複数形です。前2作も複数形だったのですが、今回のパワーには深い意味があります。

この作品を通したテーマが、Gifts(ギフト)でした。パワーでも様々な場面でギフトが出てきます。しかし今回のメインテーマは、やはりパワーです。

個人的には物語がこのように転換するとは思っていませんでした。
ギフト、ヴォイスをパワーに転換させる想像力は並大抵のものではありません。
ル=グウィンの構想力に脱帽するばかりです。

人が生きることとは。人が皆が持っている力を出しながら、人それぞれが全く生きることが出来る世の中を作るために努力していこうよ。その責任がみなにあると言っている。それがギフトであり、ヴォイスであり、パワーである。

自由と民主主義について深く考えさせる作品です。
大人向きの本ですね。超お勧めです。
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