豊川孝弘七段といえば、「テレビ中継中に二歩」「解説でオヤジギャグ連発」などなど、ネタにこと書かない楽しい人でありますが、実は米長邦雄永世棋聖も実力を賞賛したなかなかの実力派でもあります。この本では、その実力派棋士としての面を生かし、奇襲戦法を丁寧に解説しています。
奇襲といっても、この本で紹介されている手順は割合にオーソドックスなもので、特に江戸時代から伝わる四間飛車破り「富沢キック」はプロ棋戦でも稀に登場する立派な戦法です。初心者の方にもわかりやすく書かれているので、丁寧に盤に駒を並べて手順を覚えれば実力アップにつながるでしょう。私も5級から1級まで上がったときに、この本の「対矢倉一直線棒銀」を随分多用したものです。
オヤジギャグも勿論?快調でして、「これにて完封マサチューセッツ州!」「これが富沢キック!天国の富沢先生に届け!キーック、キーック、キーック!」など、炸裂しています。