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パロール・ジュレと紙屑の都
 
 

パロール・ジュレと紙屑の都 [単行本]

吉田 篤弘
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,205 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

キノフという町では、言葉が凍りついてパロール・ジュレと呼ばれる結晶になるという…。その神秘を古書の紙魚となって追究する諜報員、謎を追う刑事、言葉の解凍士。言葉を巡る壮大なマジカルファンタジー。

内容(「BOOK」データベースより)

紙魚となって時空を超え書物を渡り歩く諜報員・フィッシュ、彼を追う刑事・ロイド、凍った言葉を解く4人の“解凍士”、秘密を握っていると思しき水晶の眼の女・レン―凍った言葉をめぐるマジカル・ファンタジー。

登録情報

  • 単行本: 396ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/3/27)
  • ISBN-10: 4048740431
  • ISBN-13: 978-4048740432
  • 発売日: 2010/3/27
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 44,250位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
パロール・ジュレと呼ばれる凍った言葉を巡る物語。

言葉が凍りついて結晶になるという北の街、キノフ。何故この街では言葉が凍るのか?
その謎に魅せられて次々と現われる登場人物達。
書物を渡り歩くフィッシュと呼ばれる諜報員、彼を追いかける刑事、水晶の目を持つ謎の女性。
凍った言葉を解く4人の『解凍士』。
彼らの過去や思惑が複雑に絡み合い、繋がり合って、最後に1枚の美しい織物が出来上がるようなストーリーに
わくわくしながら読み進めました。

吉田篤弘さんの描く世界は、ファンタジーとリアルの狭間にある、どこかにあるようでない街。
すぐそばにあるようで、遠いどこかのようで、懐かしい過去のような、未来のような不思議な世界です。
そしてこの作品には、凛とした透明さと、生きていく上で生じる生臭さ、とのどちらをも感じます。
この2つは一見相反するようで、でも光と影のように切り離せないモノなのだろうと思います。

是非、パロール・ジュレの謎を追いかけてみて下さい。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:単行本
旧ソ連邦、というより東西冷戦時の東欧の雰囲気を漂わせた、
架空の土地キノフを舞台としたマジック・リアリズム的世界。
しかし、ただモノトーンで冷たいという印象だけではなく、
どことなく血が通って暖かいのは、クラフトエヴィング商会=
吉田篤弘の作品ならではというところ。

本作は他の作品には見られないミステリー的構成と、
言語と実存を巡る謎追いが前面に出ているため
その手触りが押井守の映像世界を思わせる。
ただ作者がミステリー的構成に慣れていないせいか、
謎解きが作品を引っ張る力はやや弱く感じる。

とはいえ暗い裏通りやトンネルの中のビヤホールの情景、
パロール・ジュレをはじめとした鉱物的小道具の描写は
まことスタイリッシュで美しい。(もちろんそれを
スタイリッシュと取るか、フェティッシュと取るかにより
この作者と本作の評価は二分されるのであるが。)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 〈離別〉という災厄を経て小国家が分立する世界(EU崩壊後の欧州なのか?)にある街キノフ。
そこでは独り言が凍ってしまう(タイトルは「凍った言葉」の意を持つ仏語)不思議な現象が。
それを探る為に諜報員として送り込まれた主人公。

 彼は本の中に入り込むことで、本の中に居る人と同期し、己を変えることが出来るという能力を
持っている…

 「言葉が凍る」(寒いダジャレではありません(笑))、欧州っぽい街を舞台したストーリー
登場人物の機微や世界観を伝える筆力等が見事に昇華して、独特の世界観を構築することに成功
しています。久々に小説を読んでいて、次のページが気になりましたし、先述したように世界観を
しっかり構築できているので、(これは読者それぞれのイメージになるでしょうが)絵や音
更には登場人物の声が次々と脳内で再生されます。

 冒険&謎解き物の体裁を取っているので、ネタばれ防止のため仔細は省きますが、個人的には
言葉を巡る冒険心の揺れ、そして言えぬ○○を描いた一作かと。

 パロール・ジュレの秘密、そしてその先に有るものを御確認下さい。

附:出来るならば紅茶とケーキやクッキーなどをお供にして読み進めると、より世界に入り込める
  かもしれません。それこそ主人公のように…
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