ワーナーとの強い確執から、プリンスに関しては、紙ジャケもリマスター盤も諦めていたのだが、なんと今年になって急に、「デビュー30周年記念」紙ジャケSHM−CDで初期の作品が再発売された。
あれ、ファーストの発表は78年だから、去年が30周年なんじゃ...などとのたまう無かれ、日本と英国に於いては、本年が記念すべきデビュー30周年(なんだそうな、帯を読むと)。
しかしなあ。今年はウッドストックにビートルズに、クリムゾンからシカゴ、同じワーナーからはイエスの紙ジャケもほぼ同時に発売になったし、いくら「大人買い」できる年齢になったとはいえ、オールド・ロック・ファンにとっては厳しい一年であった。黙って、去年発売にしてくれれば...
それにハッキリ言って、プリンスはLP時代末期のアーティストだから、紙ジャケ化もあんまりありがたみが無い。それに、内袋は再現しているものの、ジャケットは薄い紙で安っぽいし...
さらに、「リマスター」の表記もないから、おそらく昔のマンマのマスターってこと? 以前の盤を所有していないので聞き比べができないが、SHM−CDになったからといって、果たしてどれだけ音質アップしているのだろう...。もうひとつ、ボーナス・トラックというものもまるで入っていません。
さらに付け加えるなら、解説も昔のまんま。当時を知る資料としては貴重だが、ハッキリ言って、同じ価格設定のイエスの復刻シリーズに較べると、クオリティがメチャ低いぞ。
今回、「ラヴセクシー」までの10枚がラインナップされ、最初は全部購入しようかとおもっていたが、念のため、プラケースで持っていないものだけを最初に買い求めたが、残りは購入を控えることにしました。
よほどのマニアで無い限り、プリンスは、輸入盤でもなんでも、一番価格が安いのを買うのがベストだと思いますよ。
【本作について】
前作は、サージェント・ペパーズと比較する論も出るほど、実験音楽然としたところもあったが、本作は、聴きやすくていながら、イージーな黒人ポップやファンクに堕しない、不思議な魅力がある。「ダーティ・マインド」あたりに較べると、わずか6年でものすごいレベルアップ振りだ。
「アナザー・ラヴァー」「スノウ・イン・エイプリル」なんか凄くいいよ。