かつてキングのヨーロピアンロックコレクションでトップクラスの売り上げを誇ったらしい人気作。私ももちろん買って,何度も聞き込んだアルバム。CDで買い直して聴き直しても,やはり,わけのわからない感動を呼ぶ名作だ。サントラである「ミラノカリブロ9」もなかなか良い曲をやっていて良いのだが(ミラノの方が好きという人も多いが),個性的である点で本作のほうが数段魅力的だ。キングクリムゾンの影響が大きいことは聴けばすぐ分かる。しかし,民族音楽を取り入れているだけでなく,演奏面でも個性的特徴がある。私の友人Y氏の意見では,「荒い」。演奏が下手という意味ではなく,独特の荒さがあるのだ。フルートもギターも,音が荒い。そして,ぶ厚いメロトロンに哀感のあるヴォーカル。なお,「わけのわからない感動」に至るためには,できるだけ大きな音で聴く必要がある。これはクリムゾンも同じだが,小音量ではダメである。近所に迷惑をかけたくない人はヘッドホンを使って,大きめの音で聴くこと。また,紙ジャケットはうれしいようでもあるが,収納には困る。変形ジャケではないので,プラケースでも良かった。