「パレスチナ問題もレバノン内戦も湾岸戦争も、ヨーロッパの大国が支配圏をはっきりさせようと国境線を引いたことに由来する」との見方から、第1次世界大戦以降のパレスチナ現代史に焦点を当てる。第1次大戦後、パレスチナを支配した英国が、あえて内部に撹乱要因を作ろうとユダヤ人の入植を支援したこと、第2次世界大戦後、ナチスによるユダヤ人虐殺が明らかになるにつれ、パレスチナのユダヤ人が力を増したこと、抵抗勢力としてパレスチナ解放機構(PLO)が台頭したことなどを簡潔にまとめる。
歴史や国際情勢の動きを追うだけでは理解しきれないとして、「ユダヤ人」「パレスチナ人」という基本的な視点からもパレスチナ問題を考察する。パレスチナは常に複雑な国際関係の中で翻弄されてきた。自爆テロが相次ぐなど再び戦争状態にある今、改めてパレスチナ問題の根幹を理解するのに役立つ1冊である。
(日経ビジネス 2002/06/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
悲劇の歴史,
By 妹之山商店街 (神戸市垂水区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パレスチナ新版 (岩波新書) (新書)
もう半世紀以上もの長きにわたって紛争を続けるパレスチナの地。一体この悲劇は何故なのか? その歴史的歩みをきちんと整理して、論じられています。 そういう長き歴史の直接延長線上に、今日の現実があるのですから。 特に82年のベイルートでのパレスチナ難民キャンプでの虐殺は、 しかし、パレスチナ側を賛美するだけのものでもありません。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
著者をして筆をとらせた動機とは…,
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レビュー対象商品: パレスチナ新版 (岩波新書) (新書)
広河氏が以前世に問うた『パレスチナ』『中東 共存への道』を、湾岸戦争、ラビン暗殺、シャロン政権成立、そして米国同時中枢テロを踏まえて新たに書き直されたのが本書である。著者は若い頃イスラエルに親近感を持ち、共同農場キブツでイスラエル人たちと楽しい日々を送っていた。ところがある日イスラエルの生活の中で「パレスチナ人」という存在を発見するに到り、自身のイスラエルに対する疑念が起こり「一体パレスチナで何が行われたのか」という疑問を呈したことが著者をして筆をとらせた動機である。イスラエル、パレスチナに対する著者の認識の変化は、他の日本人のそれとシンクロナイズしているとしている。パレスチナ問題を考えるのにとても参考になる一冊である。
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
世界平和のキーポイントがここにある。21世紀の必読書。,
By かっちゃまん (埼玉県 さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パレスチナ新版 (岩波新書) (新書)
中東問題ほど複雑で難解な問題はない。 パレスチナは弱いものの最後の手段による抵抗を試みる。イスラエ 最近のイスラエルでは、若者が軍務に就くことを拒否することで、 この連鎖を断つきっかけになろうとしている。そんなやさき、イスラ 2001.9.11 の「テロ」後、世界は相手を「テロ」と決め付けること 私たち日本人は、この問題の背景をあまりにも知らない。しかし、 本書の「旧版」で私はそのことを学んだ。また、同じ著者の『中東 日本人は中東問題を知らない、と書いた。そして、米国や日本政府 て、この問題を理解して「自分の意見」を持つきっかけになっ
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