誰の言葉か分かりませんが・・・
「スピードやタイムを競うならトラックやサーキットでやればいい。ロードレースは冒険なんだ!」
そんなことを言った人がいますが、このパリ〜ルーベこそ、それを最も実感出来るレースだと思います。
名物のパヴェは、砂埃が舞いタイヤからはドロが跳ね、選手の身体を汚していき、
道幅が狭いだけではなく、安定して走れる場所が少ないため、チーム内に優勝候補がいても
力のあるアシストでないとエースのそばに近づくことすらままならず、
報道や審判もオフロード系のバイクを使用してガタガタの道に備える状態。
パンクをしてサポートを受けるのに時間がかかりそうなら、道端の観客からホイールを拝借!
ツール・ド・フランスなら、お堅いルールにのっとり、ゴール後に罰金ものですが、
パリ〜ルーベでは「それもレースの一部」で黙認されてしまう。
この2008のルーベは比較的天候が良かったが、それでもトラブルは多発し、
集団の分断は繰り返され、優勝候補の一角フレチャやポッツァートは脱落、
最終的にはボーネン、カンチェッラーラ、バッランという実力者3人が残ったが、
それでもパヴェの区間が数箇所残っていて、パンクをすれば脱落という、
最後の最後まで緊張感のある争いが見られます。
エースに何かが起こればすぐにアシストやサポートカーが駆けつけるという
スマートな展開のツール・ド・フランスとは明らかに違うレース。
そして緻密な計算より勇気が試されるような展開。
有名ステージレースしか見ない人などに、とくに見て欲しいレースです。
そして力や速さやチーム力だけではなく”冒険”を感じてほしいです。