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パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
 
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パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス) (単行本)

T.E. カーハート (著), Thad E. Carhart (原著), 村松 潔 (翻訳)
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   パリの左岸にあるひっそりとした裏通りに、そのピアノ工房はある。本書は、パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この店の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいくさまをつぶさに描いている。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく。ピアノをまるで生き物のように扱う職人との交流を軸に、ピアノの魅力をあますところなく描いている。

   本書はピアノの専門書ではない。しかし、「震えるようなひびきがいつまでも空中にただよい、次々とひびきを重ねても音色が曖昧になったり濁ったりはしなかった(ファッツィオーリの音色)」というような、個性的なピアノの音に関する表現が非常に魅力的だ。また、自分だけのピアノに巡り会ったときの喜びは、ピアノ好きならぞくぞくするような感覚として実感できるに違いない。20年ぶりにピアノを手に入れた著者と共に、ピアノの起源から近代のピアノが成立するまでの歴史を旅し、ピアノの内部をのぞいたり、有名なピアノ教師によるワークショップに参加したりといった疑似体験を得ることができるのが、この本の魅力といえよう。

   本書には、ピアノだけではなく、忘れられないキャラクターもたくさん登場する。アル中の凄腕調律師、子どものころ出会ったピアノの先生、著者の子どもが通うことになる音楽学校の校長など、その後が気になる人物ばかりである。

   著者は、幼いころ感じた発表会の恐怖について回想しているが、その感覚に覚えのある人も多いに違いない。大人になってスパルタレッスンから解放された今、この本を読むと、再びピアノのふたを開けてみたい衝動に駆られる。(朝倉真弓)



内容(「BOOK」データベースより)

記憶の庭から甦る、あの音。鍵盤の感触。どこでピアノのことを忘れてしまったのだろう?愛情溢れるパリの職人に導かれ、音楽の歓びを取り戻した著者が贈る、切なくも心温まる傑作ノンフィクション。

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5つ星のうち 5.0 ピアノ:音楽に必要なこと:50過ぎてからでも作家になる方法, 2008/12/1
By kaizen (愛知県) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
ピアノを習う人が少なくなってきた。
それに比べて、電子ピアノ、電子オルガン、キーボードは大衆的になっている。
キーボードでも十分音楽を演奏することはできる。
ピアノを習ってから、キーボードを扱うのでもよいのではないか。
グランドピアノの持つ音楽性を理解するには、小説として読める本書はそのきっかけにならないだろうか。
ピアノなんてもう時代遅れさという人には、この本の良さがわからないかもしれない。
ピアノのことを一度も考えたことがない人に、ぜひ読んでもらいたい本である。
著者は50歳を過ぎてから作家になったそうである。
そういう成熟した視点が、これからのピアノの進むべき道を示しているような気がする。
日本のピアノメーカの方々にも、読んでもらい、もう一度ピアノの良さを説明する方法を考えて欲しいかもしれない。
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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 素敵なファンタジー, 2003/1/20
著者とリュックの出会いもファンタスティックですが、製造された時代や種類の異なる古ピアノを集め、その再生と販売を行っているというピアノ工房の存在もファンタスティックと思います。この本を読んでいると、ピアノはそれぞれ個性に応じた独自の魔法を持っていのだと素直に信じたくなります。ピアノが人々に喜びを与える妖精ならば、そのピアノを再させるリュックは魔術師と言ったところでしょうか。文章に魔法の輝きを与えているものは著者の「音楽を愛するものは、皆、ミュージシャンである」という考えかもしれませんが、音楽、とりわけピアノ音楽の素晴らしさを再認識したくなる良質のエッセイだと思います。者が、リュックの言う「あんたにぴったりのピアノ」を見つけるまでの過程は、とても楽しくワクワクしながら読みました。また、ピアノを入手してから、著者の胸に再燃する音楽にする深い愛情にも共感できました。

作品の性質上、ピアノの歴史、モーツァルトやベートーヴェン、ショパン、リストに関す逸話や、パリのピアノ教育事情なども紹介されていますが、堅苦しいお話は一切ありません。あくまでも、自分や親しい人のための私的な演奏を好む人々や、彼らを支える職人たちと穏かで心温まる交流が主となっています。出来れば終らないで欲しいと思いながら読みました大変に、心地良い、読後感の爽やかな作品です。 

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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 フランス人気質, 2002/4/18
アメリカ人は前庭の広い家、フランス人は中庭のある家、こんな風に例えた人がいます。アメリカ人は取っつきやすく、前庭という部分では幾らでも人と付き合えるが、ドアから中すなわち本当の自分はなかなか見せてくれない。一方フランス人は取っつきは悪いが、いったんドアから中に入ると素晴らしい中庭がある。

著者はアメリカ人らしくないアメリカ人。彼が極めてフランス人的なピアノ修理の店を訪れるところから話は始まる。この朝の情景は実に良く描けていて、歩道脇を流れる水の音が聞こえてくるほどだ。

ここに登場するフランス人は皆一様に静かな雰囲気を湛えている。そこから外れそうな人でもなぜか雰囲気は静かなままだ。このあたりの描写をとらえられれば、この本はあなたのものになります。

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5つ星のうち 4.0 好きな"対象"への、美しく抒情的なその語り口に酔わされる。
素敵な1冊である。その店はパリの片隅の狭い通りに佇んでいた。閑静な街並に場違いな感もある「デフォルジュ・ピアノ」との名を持つ小さなピアノショップに、アメリカ人の... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: hide-bon

5つ星のうち 5.0 日本からは見えないピアノをめぐるドラマが見えます
パリ市内の「セーヌ川左岸」といわれる地域にあるピアノの修理工房と、そこに出入りするようになったアメリカ人の著者のお付き合いを描いた作品です。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/8 投稿者: Pipo

5つ星のうち 5.0 音楽を奏でる喜びを再発見する
ある作家の人に薦められて読みました。... 続きを読む
投稿日: 2005/8/21 投稿者: atsukos11

5つ星のうち 5.0 旅をしながら読むと最高でしょうね
この本は、2002年の夏にイギリスを2週間旅行している時に読み始めました。ロンドン、ケンブリッジ、エジンバラ、リバプールと旅しながら、時々インターネット・カフェ... 続きを読む
投稿日: 2005/1/22 投稿者: international

5つ星のうち 5.0 ピアノを習ったことのある人なら…また弾きたくなる本です。
いい本です。... 続きを読む
投稿日: 2003/11/16 投稿者: giraffe11

5つ星のうち 5.0 めくるめくピアノの世界
 とても文字の小さい本なので驚きました。しかし、飛び込んでくる文字の嵐をも感じさせない文章の優しさに安堵…。
... 続きを読む
投稿日: 2003/6/10

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