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パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
 
 

パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス) [単行本]

T.E. カーハート , Thad E. Carhart , 村松 潔
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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   パリの左岸にあるひっそりとした裏通りに、そのピアノ工房はある。本書は、パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この店の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいくさまをつぶさに描いている。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく。ピアノをまるで生き物のように扱う職人との交流を軸に、ピアノの魅力をあますところなく描いている。

   本書はピアノの専門書ではない。しかし、「震えるようなひびきがいつまでも空中にただよい、次々とひびきを重ねても音色が曖昧になったり濁ったりはしなかった(ファッツィオーリの音色)」というような、個性的なピアノの音に関する表現が非常に魅力的だ。また、自分だけのピアノに巡り会ったときの喜びは、ピアノ好きならぞくぞくするような感覚として実感できるに違いない。20年ぶりにピアノを手に入れた著者と共に、ピアノの起源から近代のピアノが成立するまでの歴史を旅し、ピアノの内部をのぞいたり、有名なピアノ教師によるワークショップに参加したりといった疑似体験を得ることができるのが、この本の魅力といえよう。

   本書には、ピアノだけではなく、忘れられないキャラクターもたくさん登場する。アル中の凄腕調律師、子どものころ出会ったピアノの先生、著者の子どもが通うことになる音楽学校の校長など、その後が気になる人物ばかりである。

   著者は、幼いころ感じた発表会の恐怖について回想しているが、その感覚に覚えのある人も多いに違いない。大人になってスパルタレッスンから解放された今、この本を読むと、再びピアノのふたを開けてみたい衝動に駆られる。(朝倉真弓)

内容説明

Walking his two young children to school every morning, Thad Carhart passes an unassuming little storefront in his Paris neighborhood. Intrigued by its simple sign—Desforges Pianos—he enters, only to have his way barred by the shop’s imperious owner. Unable to stifle his curiosity, he finally lands the proper introduction, and a world previously hidden is brought into view. Luc, the atelier’s master, proves an indispensable guide to the history and art of the piano. Intertwined with the story of a musical friendship are reflections on how pianos work, their glorious history, and stories of the people who care for them, from amateur pianists to the craftsmen who make the mechanism sing. The Piano Shop on the Left Bank is at once a beguiling portrait of a Paris not found on any map and a tender account of the awakening of a lost childhood passion.

Praise for The Piano Shop on the Left Bank:


“[Carhart’s] writing is fluid and lovely enough to lure the rustiest plunker back to the piano bench and the most jaded traveler back to Paris.”
San Francisco Chronicle

“Captivating . . . [Carhart] joins the tiny company of foreigners who have written of the French as verbs. . . . What he tries to capture is not the sight of them, but what they see.”
The New York Times

“Thoroughly engaging . . . In part it is a book about that most unpredictable and pleasurable of human experiences, serendipity. . . . The book is also about something more difficult to pin down, friendship and community.”
The Washington Post

“Carhart writes with a sensuousness enhanced by patience and grounded by the humble acquisition of new insight into music, his childhood, and his relationship to the city of Paris.”
The New Yorker

NAMED ONE OF THE BEST BOOKS OF THE YEAR BY THE WASHINGTON POST BOOK WORLD --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 318ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/11)
  • ISBN-10: 4105900277
  • ISBN-13: 978-4105900274
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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書き出し
ALONG A NARROW STREET IN THE PARIS NEIGHBORHOOD WHERE I live sits a little store front with a simple sign stenciled on the window: "Desforges Pianos: outillage, fournitures." 最初のページを読む
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29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Sheep
形式:単行本
著者とリュックの出会いもファンタスティックですが、製造された時代や種類の異なる古ピアノを集め、その再生と販売を行っているというピアノ工房の存在もファンタスティックと思います。この本を読んでいると、ピアノはそれぞれ個性に応じた独自の魔法を持っていのだと素直に信じたくなります。ピアノが人々に喜びを与える妖精ならば、そのピアノを再させるリュックは魔術師と言ったところでしょうか。文章に魔法の輝きを与えているものは著者の「音楽を愛するものは、皆、ミュージシャンである」という考えかもしれませんが、音楽、とりわけピアノ音楽の素晴らしさを再認識したくなる良質のエッセイだと思います。者が、リュックの言う「あんたにぴったりのピアノ」を見つけるまでの過程は、とても楽しくワクワクしながら読みました。また、ピアノを入手してから、著者の胸に再燃する音楽にする深い愛情にも共感できました。

作品の性質上、ピアノの歴史、モーツァルトやベートーヴェン、ショパン、リストに関す逸話や、パリのピアノ教育事情なども紹介されていますが、堅苦しいお話は一切ありません。あくまでも、自分や親しい人のための私的な演奏を好む人々や、彼らを支える職人たちと穏かで心温まる交流が主となっています。出来れば終らないで欲しいと思いながら読みました大変に、心地良い、読後感の爽やかな作品です。 

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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 発汗
形式:ペーパーバック
アメリカ人は前庭の広い家、フランス人は中庭のある家、こんな風に例えた人がいます。アメリカ人は取っつきやすく、前庭という部分では幾らでも人と付き合えるが、ドアから中すなわち本当の自分はなかなか見せてくれない。一方フランス人は取っつきは悪いが、いったんドアから中に入ると素晴らしい中庭がある。

著者はアメリカ人らしくないアメリカ人。彼が極めてフランス人的なピアノ修理の店を訪れるところから話は始まる。この朝の情景は実に良く描けていて、歩道脇を流れる水の音が聞こえてくるほどだ。

ここに登場するフランス人は皆一様に静かな雰囲気を湛えている。そこから外れそうな人でもなぜか雰囲気は静かなままだ。このあたりの描写をとらえられれば、この本はあなたのものになります。

このレビューは参考になりましたか?
27 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
いい本です。

パリで暮らしているアメリカ人の著者が、自宅の近くで見つけたピアノ再生工房に出入りしているうちに、ピアノや、ピアノ職人、調律士、ピアノ教師等々、ピアノに関わる人たちと親しくなって…粗筋だけ書くとこんな感じですが、ピアノと、音楽を愛する人たちの、心温まるショート・ドラマが連なっていき、それが全体としては、大河ドラマになってる感じのノンフィクション。
タイトルに惹かれて読み出したんだけど、とてもいい本でした。
翻訳も丁寧です。
たぶん、ピアノを習ったことのある人なら「うんうん、わかる!」って感じのエピソードがあったりして、懐かしい感じもします。

ピアノや音楽のことについて、ある程度知識があった方が楽しめますが(フランスとアメリカでの音名の違い…ドレミファソラシドとCDEFGABC…の違いとか)、なくても大丈夫。著者は丁寧に取材しているんでしょうね、ピアノの歴史とか、過去のピアニストの逸話なんかも出てきて楽しめました。

ピアノの歴史、ピアニストの歴史についてもっと詳しく知りたくなったら、「19世紀のピアニストたち」って本が別にありますが、併せて読むと楽しいと思います。
あと、著者がセロニアス・モンクの自伝のことに触れていましたが、自分は読みながら「キース・ジャレット自伝」を思い出しました。本棚から引っ張り出して、読み返しました(笑)

読み終わってから、ピアノが弾きたくなる本…実際、弾きました(爆笑)
いい本です。

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