スキンヘッドにして、ワイルドな感じを全開させるジョン・トラボルタ。彼としては新しいキャラクターを生み出すことに成功している。ポッチャリした体型の割には頑張ってアクションをこなしていたと思います。
それにしても、彼演じるCIA諜報員チャーリー・ワックスは、よく殺すし、敵の弾があたらない。(笑) まぁ、何も考えずその超人的なアクションを楽しめばいいでしょう。(笑)
また、相棒となるジョナサン・リースマイヤーズも、ワックスに翻弄される見習いエージェントぶりがそれらしかった。
映像・演出に関してはピエール・モレル監督の前作「96時間」のときは『殴り合い』を中心にしたアクションでしたが、今作は最初から最後まで銃撃戦、そしてカーチェイス。
このカーチェイスが凄いです。渋滞の道路をジグザグにすり抜けていく。
ハリウッド映画だと、すぐにクラッシュしそうなんだけど、神業テクニック!! 運転手は、途中から出てくる無名のエージェントなんですが、おだやかな紳士って感じで、そのギャップが面白いです。
車を突っ走らせるシーンで、助手席に乗ったトラボルタが、ラジオのダイヤルを回すと聞こえてくるのが、カーペンタースではなく、マット・モンローの歌う「遥かなる影 Close to You」。本作の原題「From Paris with Love」がオマージュしている007の「ロシアより愛をこめて From Russia with Love」(1963)のテーマソングを歌ったのが、マット・モンローでした。ほかにも、「ベスト・キッド」「パルプ・フィクション」「リーサル・ウェポン」など、映画ファンを喜ばせる引用の遊びがあります。