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パリところどころ [DVD]
 
 

パリところどころ [DVD]

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内容紹介

ヌーヴェル・ヴァーグを代表する6人の監督によるオムニバス
それぞれの監督の見た60年代のパリの意外な側面とは……

PARIS VU PAR… ハイヴィジョンテレシネ デジタルマスター版
1965年 フランス
第一話「サン=ドニ街」 監督:ジャン=ダニエル・ポレ
第二話「北駅」 監督:ジャン・ルーシュ
第三話「サン=ジェルマン=デ=プレ」 監督:ジャン・ドゥーシェ
第四話「エトワール広場」 監督:エリック・ロメール
第五話「モンパルナスとルヴァロワ」 監督:ジャン=リュック・ゴダール、撮影:アルバート・メイスルズ 出演:ジョアナ・シムカス
第六話「ラ・ミュエット」 監督:クロード・シャブロル 出演:ステファーヌ・オドラン
cLES FILMS DU LOSANGE 1965
COLOR 95分 フランス語モノラル 日本語字幕 16:9LB 1:1.66ビスタ 片面1層
特典 収録:オリジナル予告篇 封入:解説リーフレット

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

ヌーヴェル・ヴァーグを代表する6人の監督が手掛けたオムニバス。ジャン=ダニエル・ポレ監督『サン=ドニ街』、ジャン・ルーシュ監督『北駅』、ジャン=リュック・ゴダール監督『モンパルナスとルヴァロワ』ほか、全6作品を収録。

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このオムニバスの製作者は、後にピンク・フロイドの音楽を起用した映画「モア」(69年)で監督デビューするバーベット・シュローダー(第二話に出演も)。

いずれも16ミリ・フィルムと少人数スタッフによって撮影されているが、手持カメラの粗い画像はかえって60年代のパリを生々しく伝えてくれる。関係者たちは低予算の制約を逆手に取ったような創意に溢れ、フランスのヌーベルバーグ作家郡の当時の勢いというものを感じる。凡庸な駄作は一本も含まれていない。

「サン・ドニ」は娼婦街として知られ、冒頭ネオンの瞬く街路の様子を観ることが出来る。密室で交わされる、どこまでも気弱な独身者とどこまでも老練な街娼とのやり取り。カメラのアングルや細部の描写も計算されている。

「北駅」は恐るべき傑作。単に長回しというのでは言い足りない撮影が醸し出す不安感と、ラストシーンに向かって加速度を早めていく物語の展開によって、次第に高められた緊張感が一気に放り出されるような衝撃の瞬間。こんな作品を手掛けるジャン・ルーシュは尋常でないと感じるが、すべて日本未公開という作品リストからも魔術的芸術に満ちた雰囲気が感じられる。

「サンジェルマン・デ・プレ」は界隈の文化的な雰囲気を捉えた導入部と、その裏側にあるいかがわしさを表現したような物語との対比も面白い。

ロメールの「エトワール広場」でも、凱旋門の周囲を成す独特の構造がうまく活かされたサスペンスとユーモアが成立している。第三話の監督も出演。

「モンパルナスとルヴァロア」は画面外にあるインダストリアル・ノイズと、アクション・ペインティングを茶化したようなアイディアが、やっぱりゴダールらしい。

「ラ・ミュエット」とは高級住宅街であり、同時に無音という意味を持つのが肝となる。シャブロルは自ら出演もして、本作を含めて3本しか撮らなかったという短編で実験を楽しんだに違いない。
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By コマンチェロ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
この作品は1965年に製作されたヌーヴェル・ヴァーグを代表する6人の監督のオムニバス。E/Mブックスの「ヌーヴェル・ヴァーグの時代」には作品名は収録されていないが、ヌーヴェル・ヴァーグの匂いがプンプンする実験的な仕上がりになっている。ひとつひとつの作品の質は高いが、1作品15〜20分といった制約があるためストーリーの前提を説明するくだりが挿入されるなど本来ヌーヴェル・ヴァーグの監督作品にはない部分もありチョット鼻につく。
全編16ミリカメラ1つで撮りあげられており、カメラワークやストーリー展開のみが勝負のオムニバスであり遊びや適度な緊張感が感じられ面白い。
6作品観て印象的だったのは、ジャン=ダニエル・ポレの「サン=ドニ街」。一室で繰り広げられる娼婦と青年のとりとめのない会話がメインだが、2人を追うカメラの遊びが面白い。
そして、ジャン・ルーシュの「北駅」。3カットで綴られる朝の夫婦の会話と出社しようとする妻に言い寄る男の一風哲学的な会話が何故か印象的。ラストの引いたカメラで描かれる男と女の結末は忘れられない。
最後にジャン=リュック・ゴダールの「モンパルナスとルヴァロワ」はジョアナ・シムカスが魅力的(彼女のデビュー作でもある)。2人の男と付き合う女が、2人に手紙を出すがその中身が入れ違っていたという設定。説明をいっさい排しシムカスの手紙の投函シーンで間違いを描くところはさすが(このシーンはシムカスのかわいさが全開)。ラストのシムカスの「なあ〜んだ・・・」のひと言はさばけた感じがたまらなく良い。
その他にもロメールやシャブロル、ドゥーシェの作品が収められているが、いささか印象が薄かった。実験的な感覚が強いので今観ると逆にチョット古臭く見える部分があるのは否めない。また、オムニバスの制約がある意味作品の限界となっているので観る人によって個々の作品の評価は割れる映画だと思う。
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パリ市内の6つの地区をモチーフにしたオムニバス映画。なんと、あのジャン・リュック・ゴダールを含むヌーベル・ヴァーグ系の監督がメガホンをとっている。パリ市内の雑踏シーンや夫婦・恋人の会話(口げんか)のみで構成されているが、フランス人らしく6者6様の個性が見れて楽しい短編集だ。

ゴダール編に登場するガテン系芸術家(?)フェチの女モニカを演じる女優が登場した時、はじめアンナ・カリーナと見間違えたが、ジョアンナ・シムカスという別人の女優さんであった。おそらく、シムカスに対しゴダールはアンナのように演じてくれというまた無理な注文を出したに違いない。

個人的には、夫との気まずい口論の後自殺願望の男と電撃的な出会いをする女を描いたジャン・ルーシュの『北駅』がベスト。老練な娼婦と気の弱い若い男との会話を描いた『サン・ドニ街』が次点で、後の4話はどうってことのない作品だ。ファンとしては、本作品の中でトリュフォーの短編を是非見てみたかった気がする。

2006年に公開された『パリ・ジュテーム』はこの映画のオマージュ的作品と思われる。
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