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パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)
 
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パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫) [文庫]

川内 有緒
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜ける好著。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

川内 有緒
東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ジョージタウン大学にて修士号を取得。コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、その合間に少数民族や辺境の地を訪ね、旅の記録を雑誌に発表。2004年に渡仏し、国際機関に勤務した後、フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 334ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2010/07)
  • ISBN-10: 4344415035
  • ISBN-13: 978-4344415034
  • 発売日: 2010/07
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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本の題名からグルメ本かと誤解したが、ちがいました。400字詰原稿用紙で488枚にのぼる書下ろしエッセイ(内容はルポルタージュにちかいのだが、文体はエッセイ)。わずか4頁の扉の「はじめに」が秀悦です。この本のエッセンスと、処女作だとは思えない著者のエスプリが躍如かと。すべてを要約して余りある。
 「住み始めてすぐ、この街の日常生活にこまごまと苛立ち始めた。(略)溜まったイライラが頂点に達したあと、ついに全てがどうでもよくなった。すると、不思議なくらい突然にパッと視界が開けて、全く違う景色が見えた。あ、私はパリを誤解していたものかも。」
 「周りのパリジャンたちを見回せば、誰もが気楽に自分のペースで生きていた。(略)そうか、それでいいのか。これがパリの生活なんだ。そう気づいたら、身体から力が抜け、前よりも少し自由になった。それは、几帳面さと常識が幅を利かせる東京からやって来た私には、素晴らしい報せだった。」
 そうして“目覚めた”著者は、毎日街へ出かけ、行く先々で、日本人に会う。そう“パリでメシを喰うために”己の知力・体力のすべてを掛けて働く彼・彼女らに出会い、話を聴く。「私でいいの?」「こんな話でいいの?」「僕の人生なんか、誰の参考にもならないよ」と戸惑う普通の、しかし人生が冒険だと知っている日本人相手に。自己(=これが自分)を、生きる根っこをしっかり持っていなければ、パリ症候群にやられてしまう。
 “「出発」した人だけが、失敗も、挫折も、味わえる(運が良ければ成功も)”=パリで客死した哲学者・森有正の言葉を思い出した。「運命」なんか凡そ似合わない、おシャレで、力強く、生きる希望に溢れた軽い本なのだろう。文庫判なのがもったいない。外国人版の「東京でメシを食う。」を期待したい。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TS
本書は「パリで働く日本育ちの人々」をインタビューして1冊にまとめたものです。
著者が描き出す人々は有名人ではなく、ワーキングホリデーで、留学で、あるいは他の理由でフランスにやって来て、やがて職を得てささやかに生活している人たちです。友人の友人にこんな人がいるかもしれないと思わせるような、決して特別な人たちではないのですが、彼らは真摯に人生と対峙しています。その生きざまに「私も頑張ろう」と励まされるような、不思議な力をもった本だと思います。
またタイトルが秀逸だと思いました。「パリでメシを食う。」ってグルメ本?と思わせておいて、実は「パリで働きながら日々の糧を得ること」を指しています。目次のデザインも工夫が凝らされているし、皆さんの写真の表情も素敵で、本を読んでいて幸せな気分に包まれました。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mariko
最初は自由で素敵なパリ生活を描くエッセイ集かと思って
手にとりましたが、実際にはそれにとどまらない作品でした。

パリの様々な地区の景色が目に浮かび、そこで自由に、
一生懸命に生きる人々の生活が鮮やかに描かれています。

描かれている人たちは決してパリの著名人でもなければ
華やかでもないふつうの人々。自分自身の生活とも
重なるところは少ないはずなのに、時にはユーモアを
交えて、テンポがよい語り口で描かれる彼らの暮らしぶりや
人生にどんどん吸い込まれていってしまいます。

そしてこの本は、何か新しいことや変化に飛び込んでいく
勇気(それも必要以上に気負わずに。)をくれるのでは
ないかと思います。
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