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パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集)
 
 

パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集) [文庫]

ジョン・ディクスン・カー , 宇野 利泰
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。内容も、隠し場所トリック、不可能犯罪、怪奇趣味、ユーモア、歴史興味、エスピオナージュなど多彩をきわめ、カーの全貌を知るうえに必読の一巻。殊に「パリから来た紳士」は、著者の数ある短編の中でも最高傑作といえよう。


登録情報

  • 文庫: 390ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1974/5/17)
  • ISBN-10: 4488118038
  • ISBN-13: 978-4488118037
  • 発売日: 1974/5/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 144,912位 (本のベストセラーを見る)
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By トップ500レビュアー
■「パリから来た紳士」

  1849年4月、フランスから、ニューヨークに住む老婆
  の遺産をひきとりに来たフランス人青年の「わたし」。

  「わたし」が老婆の家に到着する直前に、老婆は遺産を狙う性悪女から
  遺言書を守るべく、不自由な体でそれを部屋のどこかに隠してしまった。

  「わたし」が到着すると、老婆は両眼を動かせるだけの状態になっており、
  遺言書のありかを尋ねると、寝台の上の兎の玩具と、ドアの側の晴雨計
  を見つめるばかりだった。

  途方に暮れた「わたし」は、酒場で出会ったフランス語
  を解読できる謎の男・パーリーに相談したのだが……。

  遺言書のありかを示す手がかりの提示が秀逸。そして、その
  趣向と密接にかかわる、パーリー氏の正体には驚かされます。

■「奇蹟を解く男」

  結婚の前に、ロンドン観光にやって来たジェニーは、奇怪な出来事に立て続けに遭遇する。

  密室状況の彼女の寝室にあるガスの栓がひねられ、さらにその翌日に訪れた
  セント・ポール寺院の〈ささやく回廊〉では、「第一回目は失敗したが、二回目は
  きっとやりとげてみせる」といった主旨の内容を話す不気味な声を聞いたのだ。

  果たして〈奇蹟担当局〉のH・M卿は、これらの謎を解くことができるのか?

  ガスの噴き出す音や硫黄マッチという手がかりはよくできていると
  思いますが、マッチのほうは、当時のフランス風俗についての知識
  がないとわからないというのが難点。

  
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名探偵の競演 2009/5/14
 全9編中、フェル博士ものが3編、H・M卿ものが1編、マーチ大佐ものが2編と、まさに名探偵の競演というべき短編集で、ジョン・ディクスン・カー(=カーター・ディクスン)入門としても最適です。
 表題作の「パリから来た紳士」も素晴らしいですが、シリーズ・キャラクターに愛着を持っている身としては、「奇跡を解く男」も強く推したいところです。H・M卿も「奇跡を解く男」の中で嘆いていますが、優れたトリックというものは、種が明かされると「なんだ、つまらん。そんな簡単なことか」と思わせるもので、この両作品はその典型です。
 カーの作品の特色と言えば、不可能犯罪、怪奇趣味、そしてロマンスだと思いますが、この短編集もまたそれらの要素が盛り沢山です。もしかすると、カーを好きになるか嫌いになるかは、中でもロマンスの要素を受け入れられるかどうかが一番大きいのかもしれません。
 ともあれ、まずは名探偵の競演に身を委ねていただければと思います。そして、時に「そっくり同じタイプ」、「本質的な差異はない」と書かれる、フェル博士とH・M卿の違い(私は2人の一番の違いは、他人に対してやさしいか意地悪かだと思いますが)も感じてもらえればと思います。
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「パリから来た紳士」は
遺言状の隠し場所の謎と謎を解く紳士の謎を
歴史ミステリで書き上げた傑作です
これだけ読んでもカーが稀代のストーリテラーだと分かります
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