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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
孤独も傷心も、少しずつの再生も、パラレルで。,
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レビュー対象商品: パラレル (単行本)
『ジャージの二人』のときは、じんわりくるおかしみより、妻に対する陰にこもった湿った感情が、いやに目について、どうもしっくりこなかったのですが、この『パラレル』は、とてもうまく、いろんな感情が消化されて描かれていると思いました。あるレベル以上の作品は、こちらが望まずともすうっと、作品の世界に引きこんでくれるような感じがします。長嶋氏の持ち味である、ちょっととぼけたような雰囲気も、作品全体に行き渡っていて、決して明るい話ではないのに、深刻ぶらず、淡々と物事を受け止める主人公・七郎のようすが、丁寧に書き込まれています。友人の津田、元妻、キャバクラ嬢のサオリ、みんな、どこか醒めたような、それでいて人と繋がりたがっている感じ。サオリの孤独も、元妻の孤独も、七郎は感じているようですが、自分からは入り込んでいかないところなんか、七郎という人間をよく表していると思いました。 サオリの堕胎や、後の結婚。嫉妬に狂ったような赤い唇の女など、結構濃い描写もあるのですが、全体として、するするとした印象で、それなのに、人の様々な感情がこんなに伝わってくる作品は珍しいと感じました。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
つぼにはまる。,
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レビュー対象商品: パラレル (単行本)
これは、油断していると大変おもしろくて困りますよ。主人公の七郎は大変善良な感じがするが、長期別居の末離婚し、女に餓えていたりもする。その餓え方が小市民的で、女の自分も共感できる。なべてこの世はラブとジョブ、というのが七郎の友人津田の言葉として出てくるが、七郎も津田も、少しずつラブともジョブともずれているところがいい。ラブとジョブといいながら、ラブでもジョブでもないライフがそこにあるような。でもそれこそがラブとジョブでもあるような。 あと、北斗の拳とかテトリスとか出てくるので、1970年代生まれの人間は心くすぐられるかも。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
オトコ心を覗き見★,
By 101 "101" (関西地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パラレル (文春文庫) (文庫)
ナンセンスなのに切ない、だけど可笑しくてあったか〜い気持ちになりました。☆笑っちゃいました・・・夜のお姉様とのラブスキルがあるオトコは、普通の人と上手く恋愛できないコンプレックスを持っていること。 ☆理解しました・・・オトコがメールの返信しない訳。 ☆やっぱり好きか・・・ゲームとF1。 ☆泣けるよ・・・オトコの友情。 ☆可愛いじゃん・・・ラブは純愛が一番? ☆みんなそうなのか・・・オンナ心を分かろうとしない! 序段あたりの結婚式の場面で、主人公の親友である津田が 「結婚によって自分たちを守る文化を築いていってください」 とナイスなスピーチを披露する。 ラスト、主人公の七郎が別の結婚式で行うスピーチのアンチョコ 「円満の秘訣は信じること。ただもう無闇に信じるのです。屁理屈も理屈、邪道も道、腐れ縁も縁。」 は津田のそれを肉付けしたものだ。 当たり前だけど、結婚するということは、相手と死ぬまで添い遂げる覚悟が必要。 無闇に信じ切るというのは、逆説的でありながらも、ある意味極論ですね。 長嶋作品のなかでは、群を抜いて面白いと思います!(拍手)
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