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28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自爆テロのある生活,
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レビュー対象商品: パラダイス・ナウ [DVD] (DVD)
幼馴染サイードとハーレドは、イスラエル占領下のパレスチナ人として、ともに貧しく希望のない日々を送ってきた。民族の誇りを奪われた屈辱を糧とし、パレスチナの独立を回復する聖戦のために死ぬことを目標に生きている。同じ環境で同じ目標をもつ二人の運命は自爆テロの目前で、運命を分かつ。
『自爆テロリストの正体 』(国末 憲人著)がレポートしているように、自爆テロでの殉教は、現在は目標を見失った若者の自分探しと自爆テロリストの供給を継続的に必要とする組織の論理とがマッチングした結果でしかないという極めて現代的な状況は、本作においても、組織の人間達の描写によって明らかになっている。組織の幹部達は殉死の意義を幾分かの嘘を交えてマニュアル的に二人に説きつつ、二人の逡巡よりも計画の予定通りの進捗を最優先に意識してテキパキと事を進める。 本作はそこからさらに進んで、同じ環境で育ち暮らしていながらも、自爆テロを決行する者と最後に踏みとどまる者の決定的な違いを、それぞれの家族の関係に見出す。 多くのメディアが歴史的政治的対立として描くパレスチナ問題は、ここでは徹底的に個人の生活の一部として描写される。決行の宣言をビデオに撮ろうとしてもカメラが壊れて撮り直しが必要だし、組織の幹部はカメラの後ろでピタパンを食べている。安くて性能のいい水の浄水フィルターを見つけることは家族の重大な課題だ。爆弾を身体に貼ったテープは、はがす時に痛い。主人公の母親の料理は手元から映していても、自爆テロのシーンはついに登場しない。自爆テロは徹底的に個人的な行為であって、政治やイデオロギーはその借景に過ぎない。そんな、自爆テロを含む生活の風景を丁寧に描くことが、本作を他の作品と隔てている。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
淡々と描かれる最後の48時間,
By Miminha (UK) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: パラダイス・ナウ [DVD] (DVD)
ハンニ・アブ・アサドの”パラダイス・ナウ”は、自爆テロに選ばれたウエストバンクに住む2人の幼馴染の最後の48時間を描く。一触即発の難しいテーマであるが、アブ・アサドの手によって、中庸でありながらも人々に問いかける力強い作品に仕上げられているといえるだろう。
サイードとハーレドは、時折、砲撃をうけるウエストバンクでメカニックとして働いている幼馴染だ。一見、ふつうの青年である二人だが、実は、密かに「死ぬ時は共に」と誓い合い自爆攻撃の順番が回ってくることを待っている。先の見えない貧しい生活であるが、外国で教育を受けた女性スーハの帰国によって明るい変化が訪れるのであった。思想の違いを超えて惹かれあうサイードとスーハ。しかし、状況はサイードに普通の青年としての生活を送ることを許さない。自爆攻撃の決行日が決まってしまったのだ。 この作品は、誰にも肩入れをしていない。誰かを正当化したりせず、それでも全てのキャラクターに尊厳を持った描き方をしている。サイード、ハーレド、スーハという3人を使って自爆テロを推し進める側、疑問を呈する側、そして理想論という全ての論争に目を向けているのだ。特に、密告者と思われたサイードが自爆攻撃を恐ろしいほどはっきりと正当化する場面に背筋が凍る思いだ。 作品は、青年たちを育む環境にも目をむけている。誰もが自爆攻撃をよしとしているわけではないとはいえ、圧倒的な支持を集める過激派の存在。彼らが怒りを煽り人々を終わりなき報復へと導くパレスチナの現状を垣間見ることができる。 何が原因なのか。それを知るためには、欧米と周辺地域の歴史的関係に目を向ける必要がある。攻撃の連鎖を終わらせるためにも、この作品をきっかけに、人々がパレスチナに目を向け、その歴史を学んでくれればと思う。
26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
日本語吹き替えが…,
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レビュー対象商品: パラダイス・ナウ [DVD] (DVD)
映画の内容はいいのに…メインとなる主人公二人の日本語吹き替えがあまりにも下手すぎて見れたもんじゃない。本当にストーリーは考えさせられる内容だってのに、中途半端な役者を声優に使ってほしくなかったかな…
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