最近本を読むのがちょっとしんどくなって来てたんですが(歳か?)、この話は大変すんなり楽しく読めました。ライトノベル(あえて例は出しませんが)の中には、それって人に見せる前に推敲しろよとか思っちゃうような文章を平気で書いてて読む気が失せる小説が割と多くありますが、この作者の文章力はとても高いと思います。非常に読みやすい。昔、夢枕獏のキマイラシリーズを読んでた時に感じた疾走感を思い出しました。
世界のあちこちに、「実際には存在するのに認識できない場所がある」という舞台設定がすごく良いのですが、その裏に大きな世界観が広がっているという訳ではないのかなあ。そこはちょっともったいないと思いましたけど、これが処女作だし今後広がったらいいなと願いつつ次回作を待っています。個人的にはファンタジーよりもSF的展開を期待。