ロンドンの一角で起こった猟奇的なバラバラ殺人事件。それを発端とする一連の事件に関わっていく各登場人物たちの出来事を連作短編風にまとめたのが今作。まあ、クリスティーナが主体的に関わってるわけではないから、事件としては物足りないといえば物足りないのですが、それぞれの登場シーンが完全に区切られてるお陰で、満遍なくレギュラーキャラたちが描かれてるのが注目どころです。シシィなんて2巻以降はほとんどおまけ以外の何物でも無かったですからね。
巻頭のカラーイラストの各キャラクターが実に表情豊かに描かれて魅力的なのも良いですね。
今回はビクトリア朝を代表する『ホームズ』ネタが散りばめられてるみたいですが、この人気の小説に難癖つけてるリース警部が最高です。
これから架橋に入っていくシリーズに向けての小休止というところでしょうけど、これくらいの軽い内容の方がやたらヒロインばかり多い作品には適してるような気がします。