切り裂きジャックの数年後に起こった、被害者の内臓の一部だけを残す猟奇殺人事件。それが今回の事件の始まり……
第1巻の雰囲気じゃ、オカルト好きの伯爵夫人のサロンの周辺で起こる事件を中心にした物語なのかと思ったら、今回は伯爵夫人の影すらなし。まったく新展開の事件です。
文章の密度がさすがに五代ゆうというところなんだけど、ことライトノベルにとってはそれが仇。今回ヒロインがぞろぞろ増え過ぎてることもあって、ストーリー展開が薄っぺらくなってる感じがします。ま、そんなの気にしないのがこの作者の読者なんでしょうけど、肝心の「パラケルススの娘」の活躍どころがあまり描かれて無いって気がしますからねぇ。この倍の分量があればちょうどいい感じだったような気がしますけど。
作者はタダでさえ枚数食う文章書くくせしてヒロインキャラをいっぺんに出してきたら、みんな中途半端になっちゃってるって感じでもったいないんですね。数を減らすなり、出番を整理するなりして引き立ててくれた方がキャラクターとしては受け入れやすくなる気がします。