パラグラフリーディング(以下パラリー)というと、何か特別なテクを駆使し、読まずに解答するという印象を持つかもしれません。
確かに比較的インチキっぽいなぁと思われるパラリーの参考書も見かけますが(例、今井のパラグラフリーディングなど)この参考書は大げさなテクで読解を試みるのではなく、ディスコースマーカー(しかし、なぜなら、さらに、などの論理展開を示す言葉)を利用して和訳の手助けをするという趣旨のものであり、インチキではありません。
「A一方Bという表現があるのでAとBには対応が見られます。」という説明は決してインチキではないです。
(しっかり読めていれば、そんな事は考える必要はないという点から判断すれば確かに無意味かもしれません。)
この本では文法的なアプローチから和訳を試みるのではなく、上に示したようなアプローチで和訳を試みる問題集になります。
ただし、実際自分で解いてみた印象は「和訳をするのならば和訳に特化した参考書の方が分かりやすい」というものでした。
パラグラフリーディングと言うほど強くその手法を押し出して説明しているわけでもなく、普通の和訳問題集の中でディスコースマーカーを利用して和訳をするものです。
結局和訳の練習をするならばポレポレ英文解釈をやったほうが分かりやすいです。ポレポレ英文解釈でもパラリーという言葉こそ使っていませんが同じような説明は随所に見受けられ、なおかつ説明がきちんとされています。
この参考書は悪くはないですが、やることがないくなってしまった人がやるべきであり、時間がないひとはポレポレ、難しい和訳をやりたい人は英文解釈教室などに手を出した方が良いと思われます。この参考書に手を付けるのであれば偏差値55以上〜だと思いますので、まだ偏差値50程度の受験生は安易にパラリーに走らずに基礎を固めるようにしたほうが良さそうです。