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本書に出てくる酋長ツイアビの言葉は、心の奥まで入り込んでくる。ユーモアあふれる表現にしばしば笑ってしまうと同時に、われわれの社会に対して警告を発しているように思う。時に、われわれの社会は間違いだらけなのではないかと思えてきてしまうほど強い説得力を持っている。私にとって最も印象深かった言葉は「物がたくさんなければ暮らしていけないのは心が貧しいからだ」。大いに身につまされる言葉だ。「パパラギ」というタイトルは、サモアの島の言葉で「空を打ち破ってきた人--帆船に乗って現れたヨーロッパ人」のことを指すらしい。日本など、同じ文明社会に属す人々も含まれるだろう。
先月開かれた気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)では、先進国の二酸化炭素削減目標などを定めた「京都議定書」が合意できずに終わった。「京都議定書」の遵守には、各国とも具体的、経済的な痛みを伴うだけに、ルールづくりで先進国どおしが激しく対立した。もし酋長ツイアビが、この会議を目にしていたら、今の世界を見ていたら、なんと言うだろうか。
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