両親が行方不明の美女3姉妹と大学生のおじさんを中心にしたラノベ
この作者のもう一つの作品、迷い猫オーバーランは10巻を迎えあまりにも
オーバーワークがたたっているのか(後書きでも6誌平行書き下ろしとありますし)
レビューではかなりの酷評がついています。
こちらの方は、前回短編で一息ついたのか私的にはそんなに質が落ちているように
感じませんでした。
この巻は、まさに「目に入れても痛くない」ぐらいにかわいがっている
幼稚園児3女の4才のお誕生日を中心に展開しています。
3姉妹の両親が旅行に行ったまま行方不明なのですが、3才の3女、ひなには
ショックが大きすぎて受け止められないということでその事実は隠したままです。
そんなことを知らない3女、ひなは、自分の誕生日には、両親に会えるものとして
いそいそと自分の誕生日(ひな祭りの日でもあるのですが)を心待ちにしています。
そんな妹をみて、心を砕いて、寂しい思いをさせない誕生日にしようと
する周りの人々が今回のあらすじです。
ひさしぶりにこのシリーズの主題のひとつである、両親を亡くした3姉妹+
大学生のおじさんが助け合って生きてゆくみたいなストーリーにもどってきました。
また、とっても書きづらいと思われる幼児を主人公としたストーリー展開で
今回はかなり苦労したのではないかと思える節が所々感じられます。
もちろんこの作者の特徴とも言うべき、周りのキャラクターもしっかり
ストーリーにからんで今後の展開も楽しみです。
特に、思い込みが激しく、最初は大学生のおじさんを変態扱いしていた
隣の清楚な女子高生 栞はこの巻でも「やって」くれているので
私はとても楽しく読むことができました。
8巻で新キャラクターが出ているわけではないものの、さすがに
これまでの展開がわからないとおもしろみが半減しますが、
ひなの誕生日への思いやり、そしてその後の心に染みる出来事と
後半は良く練られたラノベだと思います おすすめです