当方でも故障しました。1時間の連続運転で「強LED」が点滅に至ります。
購入は2011年2月下旬,故障は2011年8月初旬=連続運転5ヶ月です。
●内部構造を調査
ペルチェ温極に小型放熱器を配し,シロッコ型ファンで得られるエアーフローで強制空冷している。
ペルチェ冷極に先端が丸まった針(照る照る坊主みたいな形)を配しこれを負電極とし冷やしている。
負電極近傍にバーリング穴の空いたステンレス板金を配しこれを正電極としている。
HVブロックにて負電圧(直流1kV)を生成し負電極に高圧電線(いわゆる豆腐線)を介し接続している。
正電極に12MΩの高抵抗器を繋ぎGNDへリターンしている。
すなわち正電極が高抵抗でフローティングしていて,ここに触ると関係のないPCのオーディオからパチパチ音がする。
ナノイー(マイナスイオン)が気中に放出されると(同時にオゾンも放出されると思うが)電荷の移動が起き僅かな電流が流れると思われる。
この原理によりナノイーユニットの巡回点検は12MΩの高抵抗器に流れる微小電流を検出しこの信号をマイコンへ導いている様である。
ナノイーユニット部のエアーフローは主たるエアーフローで生じる負圧/正圧を利用した極めて僅かなエアーフローを利用している。
温極のアルミ放熱器は電気的にフローティングしている。(帯電する可能性があり危険。ここに触れるとやはりパチパチ音がする)
ステンレス板金にもかかわらず正電極のバーリング穴凹部には赤サビとスラッジが溜まっていた。
これを金ヤスリで清掃し電源を投入してみたが60分程度で「強LED」点滅に至る。(症状に変化はみられない)
金ヤスリでなくバフ研磨すればよかったがやってない。
空気取り入れ口(フィルター)部をウェットティッシュ2枚で被い水を張ったパッドから毛細管現象にて水を供給し続け連続運転してみた所・・・3時間以上運転出来た。(改善)
ナノイーユニットをエアフローから遠ざけ運転継続させてみたがアルミ放熱器は熱を持たない。
運転中ペルチェ両端に電圧が生じない。
ペルチェ駆動回路をトレースするとスイッチング方式の定電流ソースである。
ペルチェ行きのコネクターを抜いて電源側の電圧を測ると数ボルト出る。(回路は故障していない)
ペルチェ両端のDCRはほぼゼロミリオームであった。(短絡している様だ)
以上の事象から負電極に結露と放電が起きにくい環境に至ると微小リターン電流が想定値より低くなりマイコンがこれを検出し故障と判断しLEDが点滅するものと思われる。
結露と放電が起きにくい環境とは「気温が高い」「湿度が低い」「電極表面の酸化=絶縁効果大」「HVブロックの劣化による高電圧の低下」「電極周辺のスラッジ付着による絶縁性能の劣化」「ペルチェ冷冷却能力の劣化」「誇り詰まりによるペルチェ温極の温度上昇」などが考えられる。
ちなみに加湿機能を有するナノイー機器では故障報告(レビュー記事)を見かけない。(当方もFE-KXE07を2台を所有し約8ヶ月連続運転しているが問題なし)
ペルチェ自体も半導体なので熱破壊あるいは電極で発生する放電によるサージで短絡破壊の可能性を否定できない。
●結論
ペルチェ短絡破壊である。
破壊に至った理由は不明。
●効果と感想
わたし自身は超高感度花粉センサーの持ち主であります。
加湿機能付きのナノイーFE-KXE07の2台は寝室とオフィースに設置し春夏秋冬24時間連続運転するようになりました。
過去に使用していた同社アレルバスターとやらより花粉を無毒化する効果を実感しています。
夏の寝室でも「酢っぱ臭」に対して効果絶大であり殺菌効果も実感します。
この強力な殺菌効果を期待して当該機を洗面室のタオルの乾燥脱臭に使おうと思っていた矢先の故障でした。
耐久性を上げていただきMTBF 5年を期待したいところです。
========2011/8/17追記===============
持ち込みで修理依頼し,1週間で戻ってきました。
ナノイーユニット交換とのことです。
同一症状3ヶ月以内なら保証期間を過ぎていても無償とのことです。
9ヶ月で故障して交換後3ヶ月で再故障なら無償の可能性がありますが,
9ヶ月で故障して交換後4ヶ月で故障すると有償になってしまいますね。
早速解体してチェックしました。
ペルチェDCR=10Ω(約)
ペルチェ両端約350mV(DC)
正電極のバーリング穴凹部の赤サビとスラッジは無く新品になっている。
運転させナノイーユニットを目視すると「照る照る坊主」に細かい水滴が付いている。
放熱器の温度は殆ど上がらない。
高圧ブロックの出力はパルス的なブリブリした波形で先頭値は-2kV〜-2.5kVである。
高圧リターン波形はマイナス側にブリブリした波形先頭値は数百Vである。
想定通りペルチェの破壊であったものと確信しました。
========2012/1/26追記===============
先週のことですが再度故障しました。
有償を覚悟でサービス依頼しました。
まだ保証期間なので無償とのこと。
今回はナノイーユニット交換プラス高圧電線の交換とのこと。
高圧電線に何か設計変更でもしたのかな・・・と期待したのですが,
内部を開けてみたところ高圧電線が新品になっているだけです。
ファストンコネクターの接触不良ではないつーの。
これじゃ根本的解決は期待できません。
そこでアルミ放熱噐と回路基板のGNDの結線を追加し再使用開始です。