2世代前(といっても発売はちょうど1年前)のDMR-BW970との比較で,2D再生画質についてレビューする。
地デジをDRモードで録画・再生してみると,BW970よりも明らかに精細感がある。アップコンバートの際に超解像処理が適用されるが,この効果が大きいようだ。旧機種でAVCにコンバートしたディスクでも画質向上が確認できる。他にも720Pをアップコンバートして1080PとしているBDについても超解像ON/OFFで解像感に差がでる。
色解像度も向上している。BW970は放送素材に対しては通常の2タップ処理だが,本機は新リアルクロマプロセッサPlusが働く。例えば,曲線で構成された領域に高彩度の色があるような場合,色輪郭の解像度向上をはっきりと確認することができる。
解像感の向上はDVD再生でも認められる。BW970よりシャープな映像になり,超解像ONで良好な画質が得られることが多い。ただ,色については不十分なときもある。高彩度な部分が多いと色の境界で解像度不足が目立ち,ブロックノイズのように見える。輝度と色の解像度がアンバランスであるため,従来のアプコンの方が見やすい場合がある。このあたりは超解像ON/OFFや,表示デバイスのスケーラーとで使い分けたい。
表示デバイスが対応していれば,放送素材に対しても24Pで表示できるようになり,フィルム素材で自然な動きを得られるようになった。逆プルダウン処理精度が向上したのも良い。BW970ではうまく逆プルダウンできなかった素材でも,精度よく変換される。コーミングもかなり減っている。しかし,完璧とはいかないようで,DVD再生において変換ミスと思われるおかしな表示がたまに出ることを確認した。
同じく,表示デバイスが対応していれば,HDMIの接続モードでRGBエンハンス・Deep Colorで接続できるようになったのも良い。従来からエンハンスで接続できていたが,RBGではなくYPbPrだったようだ。本機ではYPbPr444,YPbPr422,RGBから明示選択できる。RGBエンハンス・Deep Colorで接続できれば,大抵の場合,トーンジャンプが軽減される。
本機は,BDXL対応や,BD-R/RWからHDDへのムーブが可能になった点が話題だが,基本画質の進歩が大きいことも見逃せない。わずか1年前の機種と比較しても明らかな差を感じるので,画質にこだわる方なら買って損はないだろう。