僕にとってジョシュア・レッドマンの最大の魅力はそのサックスの音です。特に高音部でのうなり声のようなその強烈な音は圧倒的に素晴らしく、他のサックス奏者の追随を許しません。 ところが残念なことに、その音をこのアルバムで聴くことはできません。それは冒頭のサックスソロから明らかですが、その音は少し線が細く、頼りない感じがします。このアルバムにはいい曲もありますし、ジョシュアも力強くグルーヴするリズムに乗ってバリバリ吹いていて、興奮させられる個所も随所にあるのですが、やはりそのサックスの音のせいか、熱い演奏も少し冷たく感じられ、聴き終わったあとにどうしても物足りなさが残ってしまい、残念です。 ちなみに、そのことをジョシュア本人が気づいたのかどうかは知りませんが、次のアルバムではサックスの音は元に戻っています。