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パックス・ブリタニカーー大英帝国最盛期の群像 (下)
 
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パックス・ブリタニカーー大英帝国最盛期の群像 (下) [単行本]

J. モリス , 椋田 直子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

繁栄の煌めきの中に忍び寄る嵐の前兆とは。女王即位60周年記念日の朝、桂冠詩人キップリングが発表した「退場の歌」に込めた警告どおり、アイルランドに騒動が起きる。帝国を襲う嵐の前触れのように。

内容(「BOOK」データベースより)

「見よ、昨日のわが栄華はすべて、ニネヴェやティルスとひとつになる―」。盛者必衰を予言した詩人キップリングの「退場の歌」は、即位記念祭でわく帝国の自信過剰と狂騒状態を戒めた。その警告どおり、大英帝国の平和は世界各地でほころび始めていた。繁栄の頂点に忍び寄る嵐の前兆とは!超ロングセラー、待望の邦訳完結。

登録情報

  • 単行本: 426ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/10/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062132648
  • ISBN-13: 978-4062132640
  • 発売日: 2006/10/25
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 432,059位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 上巻に引き続き、ビクトリア女王即位60周年に沸く絶頂期の大英帝国の諸相を描きます。帝国の宝石たるインドの統治を支えたインド行政官の制度と実態、同時代の英国人たちが帝国を如何に受け止めていたかを現す音楽・文学・絵画等、宗教面における帝国主義の兆表などなど。こうした点描を通じて、英国の人々にとって帝国とは何だったのか、パックス・ブリタニカとは何だったのかが、多角的な視点から説き明かされていきます。

 そして、権力と繁栄の極みの中にあっても、古代オリエントやローマ帝国など、同じく隆盛を誇りつつもやがては歴史の彼方へと消えていったかつて諸文明の記憶が、亡霊のように英国人を苛みます。アルイランドや南アフリカのように、何としても帝国支配が貫徹しない一部の海外領土。インド等をはじめとして、次第に民族的自覚と民主の方向性に走る現地の人々。経済・貿易面を皮切りに、次第に発言権と独立性を伸ばしつつある白人植民地。そしてまた英国の人々は、アメリカやドイツの重くて確かな気配と足音を否が応でも意識せざるを得なくなっていたのでした。

 上下巻を通じて、本書は「大英帝国」なる捉え所ない現象を解き明かす大きな試みであり、イギリス人たちにとっては父祖が営んだ大事業の総括であり、「帝国」に寄せられた荘重な墓碑銘と言えるかも知れません。今日のアメリカの隆盛を見つめる際にも、一定の参考とすべき視座を提供できるのではないでしょうか。
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By recluse VINE™ メンバー
形式:単行本
上巻のレヴューにいいたいことはいいつくしてしまいましたけど、いくつか私の思い出に触れる個別の部分に話を向けて見ます。下巻のスタートを飾るのは、1897年のシムラの情景です。もうすっかり忘れられてしまった街ですけど、これこそ典型的な英国帝国主義の街です。著者も一方ならぬ愛着がこの街にあるようです。イギリス人が避暑地として自分たちの生活の好みの世界を人工的に作り上げた街、それがシムラです。私が訪れた1967年には、それなりの旧植民地の名残を感じさせた町ですけど(この著書の出版は1968年です)、はたして今はどうなのでしょう。もうひとつ、イギリス人には縁のない音楽の部分を取り上げた部分もなかなかユニークです。私の好きなオーストラリアの準国歌ともいうべき、waltzing mathildeの由来もこの本で初めてわかりました。それ以外にもカナダ、アイルランドなどについての独特の視角は参考になります。
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